ソンクラーン直前注意喚起! パウダーサンプル9割から病原菌検出! 知らないと後悔するよ。

タイのお正月、ソンラーンでは水かけだけでなく、白い粘土(ディンソーポーン、パウダー)を体に塗りたくると言った風習が、ここ最近増えて来ています。

しかしその材質に注意です。
サンプルの9割から病原菌が検出されました。


目や鼻、口、傷口に触れると大変な目にあうかもしれません。

消費者財団の機関誌『チャラートスー』編集長タサニー氏は、ソンクラーン(タイの水かけ祭り)に向けて白粘土(ディンソーポーン)の安全性調査結果を発表しました。

同誌は、健康商品・サービス監視プロジェクト(タイ健康促進財団支援)に基づき、市場・オンラインショップ・デパートから計10ブランドの白土を無作為に収集(2025年3月26日〜31日)し、Clostridium属菌と黄色ブドウ球菌の病原菌検査を実施しました。

調査対象となった商品には、デパートやTikTok、Lazada、Shopee、市場など一般に広く売られていたものでした。

〇検査結果まとめ

①黄色ブドウ球菌は全サンプルで未検出。
②9サンプルからClostridium属菌を検出。

②これはタイ工業製品規格(TIS 152-2555)および化粧品法(2015年)に違反し、顔や皮膚に使う製品としては基準を満たしていません。

Clostridium属菌に感染すると、傷口から侵入して壊疽(えそ)を引き起こしたり、口から入ると食中毒(吐き気、腹痛、下痢)や血液感染を引き起こす危険がありますのでご注意ください。

白土と伝統医療の関係

タイ健康財団事務局長ウィラポン氏は、白粘土は伝統的に皮膚用化粧品や薬草成分として使われてきたことを紹介しています。

昔は「サトゥ」と呼ばれる熱処理殺菌(加熱消毒)を行い、安心して使えるようにしていたといいます。

現在では、タイ原子力技術研究所により、ガンマ線殺菌技術を用いた白土の安全処理も行われています。

そのため、ソンクラーン期間中に白土を使用する際は、特に目、鼻、口への侵入や傷口への接触を避けるなど、十分な注意が必要です。

また、製造業者には製品の安全性向上のため、殺菌工程の導入を推奨しています。

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