中国国営合弁・タイ監査院の建物崩落事故。使用された鉄筋は基準未満、過去に事故歴も。

月28日、バンコク・チャトゥチャック区で建設中だったタイ監査院(OAG)の34階建てビルが、ミャンマー地震の影響で崩落。死傷者が発生しました。
当局は崩落した建物に使用されていた鉄筋を回収し、品質検査を行っていました

問題の鉄筋は「シンケーユエン社」製

調査の結果、使用された鉄筋は中国系企業「シンケーユアン社(ซินเคอหยวน、XIN KE YUAN STEEL)」製であり、過去に基準未達で工場閉鎖されたことがある企業でした。

過去の重大事故歴

①2024年3月 – ラヨーン県
建設中の工場でクレーン倒壊
作業員7名死亡

②2024年12月 – ラヨーン県
工場でLPGガス漏れによる爆発事故
5名負傷、50,000バーツの罰金処分

③2025年1月 – 鉄筋の品質検査で不合格
基準を満たさず、2,441トンの鉄筋を差し押さえ(約4,920万バーツ相当)
業務停止命令 & 企業に対する法的措置を進行中

違反と罰則
基準未達の鉄筋を製造・販売 → 最大2年の懲役 or 罰金200万バーツ
基準未達の製品に品質マークを付与 → 最大2年の懲役 or 罰金200万バーツ
基準未達の製品を販売 → 最大6カ月の懲役 or 罰金50万バーツ

タイ工業省は関係者全員を厳しく処罰する方針を示していますが、中国への忖度はあるのでしょうか。

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