スクンビットソイ39のコンド「Marque」殺人事件。容疑者のシンガ男性はチェンライから国外脱出か?!

昨夜速報でお伝えしました、バンコクのスクンビットソイ39の入り口にあるコンドミニアムで、死亡したタイ人女性と最後に一緒にいたシンガポール人の男を、警察が今も行方を追っている。

警察の調査によると男は現在、チェンライ県、または国境を越えてミャンマーに逃亡した可能性があるという。

事件の発端は3月27日、2人の女性がバンコクのトンロー警察署に友人のプラウピラートさん(30歳、コンケーン県出身)と連絡が取れなくなったと通報したことに始まる。
彼女は、3月25日の夜から消息を絶っていた。

その後、2人は警察の報告書を持ってスクンビット・ソイ39にある「Marque Sukhumvit」(50階建て)コンドミニアムを訪れた。
午後6時に彼女の部屋(22階)を確認したところ、鍵はかかっておらず、エアコンがついたままだった。

遺体の発見

部屋に入るとプラウピラートさんは浴室の床で死亡しており、腰から上は裸で、血の付いたブランケットとシーツで覆われていた。
頭部は血まみれのバスローブで包まれていた。

友人らによると、プラウピラートさんにはダニエルという32歳のシンガポール人の恋人がいた。
彼女は、頻繁に起こる喧嘩や暴力に悩んでいたと話していたという。

2人は約2ヶ月前にこの高級コンドミニアムに引っ越しており、家賃は月17万バーツ(約70万円)だった。
入国記録によると、ダニエルはタイへの渡航歴が31回あり、通常の滞在は10~15日だった。
しかし、直近の滞在は1年間に及び、ビザは昨年5月28日に期限切れとなっていた。

防犯カメラの映像によると、3月24日午後6時42分に2人がエレベーターに乗り、外出する姿は映っていた。
そして午後9時17分にダニエルがプラウピラートさんを部屋に連れ戻した。

その後、彼女が部屋から出ることはなく、他の誰も部屋に入らなかった。

不可解な電話

3月25日午前0時12分、ダニエルがコンドミニアムに戻る姿が確認された。
午前10時29分には、プラウピラートさんの携帯から母親に電話があったが、母親は出れなかった。
10時35分に母親が折り返したが応答はなかった。

この時点でダニエルは部屋にいたとみられるが、誰が電話をかけたのかは不明だと警察は述べている。

逃亡の経路

3月26日午後3時15分、ダニエルはスーツケースを持って部屋を出た。
2分後、彼は配車アプリで呼んだ黒いメルセデス・ベンツに乗り込んだ。
警察の調査によると、その車はすでに死亡したタイ人男性名義で登録されていた。

彼はスクンビット・ソイ41のレストランへ向かい、その後ペッブリー通りのホテルで2人の男性と会っている。
その後、ペッブリー通りでピックアップトラックに乗り換え、チェンライ県のメーサイ地区へ向かったことが警察によって確認されている。

警察の捜査と母親の証言

タイ警察はチェンライ県およびミャンマー・タチレクの当局に協力を要請し、男の行方を追っている。

母親の話しでは、プラウピラートさんはシンガポールでダニエルと出会い、3年前に一緒にタイに戻ってきた。
彼は彼女に仕事を辞めるよう促し、「自分が養う」と約束していたという。

母親は、2人が口論するのを見たことはあるが、暴力的ではなかったと話している。
しかし、娘から送られてきた写真にはあざが残っていた。
彼女は「もし自分が行方不明になったら、それは彼のせい」だと母親に話していたという。

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