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「疑惑のファミリー」不信任審議でタイ首相とタクシンに対する疑惑続出! 公正な捜査は行われるのか?
- 2025/3/27
- タイローカルニュース

3月24日から2日間にわたって行われたタイ貢献党政権への不信任審議。
タクシンとその娘であるぺトンタン首相に対する、汚職や不正、税金逃れなどの疑惑が次々と示された。
昔、鈴木宗男元議員が「疑惑のデパート」と呼ばれたが、この一家はさしずめ「疑惑のファミリー」とでも称してもおかしくないほど、多くの疑惑が提示された。
しかし、そこは議員数で上回る与党が、信任319票、不信任162票(棄権7票)で乗り切ることができた。
それでもそれは、今回提示された多くの疑惑が払しょくされたということではない。
その一つがこれだ。
タイのペトンタン首相が、家族を巻き込んだ複雑な株式取引を通じた税金逃れ疑惑により、政治的圧力を強めている。
不信任審議で税回避疑惑が浮上
24日の不信任審議において、野党議員ウィロー氏は、ペトンタン首相が家族から受け取った約44億バーツ相当の株式に関する約束手形を通じ、2億1800万バーツ超の相続税を逃れたとの疑惑を追及した。
これに対し首相 は「これらの取引は2016年に行われたものであり、私が政界入りする前の話です。」
と反論し、さらに「これは一般的なビジネスの慣行であり、私を批判する人々も自らの政治グループの取引を精査すべきです。」と述べた。
父・タクシンの過去の判決との類似点
この疑惑は、ペトンタン首相の父であるタクシン・チナワット前科一犯が過去に直面した法的問題と類似していると地元メディアは指摘している。
2010年、最高裁判所は、チナワット一族のシン・コーポレーションの株式が、会社売却前に当時の首相タクシン氏の子供たちに譲渡されていなかったとの判決を下し、チナワット一族の資産460億バーツを没収している。
国家汚職防止委員会(NACC)が調査へ
今回のペトンタン首相に対する疑惑について、国家汚職防止委員会(NACC) が、約束手形と関連する株式取引について詳細な調査を行う見通しとなっている。
しかし今回は、国家権力を味方につけているため、公正な捜査が行われるどうか、すでに国民はこぞって懸念の声を上げています。