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タイ、過去2年間で55億バーツ相当の蘭(ラン)を輸出。米国、ベトナム、日本が主要市場
- 2025/3/21
- タイローカルニュース

タイは過去2年間で総額54.3億バーツ(約2,200億円)相当のラン(洋蘭)を輸出し、世界最大のラン輸出国としての地位を確立している。
タイ商務省企業開発局(DBD)が3月19日に発表した。
2023年から2024年にかけて、タイの観賞用植物の輸出額は93.2億バーツに達し、そのうち半分以上がランによるものだったと、同局のオラモン局長は述べている。
世界No.1のラン輸出国としての地位を維持
タイの観賞用植物の主要輸出市場は、米国、ベトナム、日本、マレーシア などが挙げられる。
現在、タイ国内には2,993の花卉(かき)、観賞植物、多年生植物関連の企業が登録されており、総登録資本金は176億バーツ(約7,000億円)にのぼる。
これらの企業の2023年の総売上高は915.1億バーツ(約3兆6,600億円)、利益は24.7億バーツ(約990億円)となり、2021年の18.4億バーツ(約740億円)から増加した。
スマート農業が競争力のカギ
オラモン局長は、「テクノロジーとイノベーションが業界成長の鍵」だと強調し、スマート農業などの最新技術の導入によりコスト削減と生産効率向上が進んでいると説明。
これにより、タイの農家が世界市場で競争できる力を得ていると述べた。
また、さらなる人材育成と農業技術の発展が、タイが競争優位を維持するために不可欠であるとし、今後も業界全体の強化を図る考えを示した。