地方の闇。タイ東北部の集落には電気が来ていません! 10年間、電力会社も行政もたらい回し状態!

タイにはまだまだこんな場所が存在します。

3月21日、タイ東北地方ブリーラム県タイチャルーン村集落に住む約20世帯の住民が、関係機関に対し調査と支援を求めるため、メディアを通じて訴えかけています。

彼らは約10年間にわたり電気の引き込みを申請してきたものの、一向に許可が下りず、生活に支障をきたしているといいます。
住民たちは正式な家屋番号を持ち、実際に居住しているにもかかわらず、さらに電柱と電線が家の前を通っているにもかかわらず、なぜ電気を引き込めないのか疑問を抱いています。

これまで、地方行政機関や地方電力公社など、複数の関係機関に何度も申請しましたが、「予算がないため待つように」と言われるばかりで、何の進展もありませんでした。
そのため、住民たちはやむを得ず、隣人や親族の家から一時的に電気を借りて生活している状況とのことです。

一部の世帯では、数キロメートル離れた場所から電気を引っ張っており、電圧の低下や電力不足が深刻な問題となっています。

また、電気を借りることができない世帯は、太陽光発電(ソーラーパネル)を自費で設置し、最低限の電力を確保している状況です。
住民たちは、地方電力公社や関係機関に対し、公平に電力を供給し、他の地域と同様に電気を使えるように支援を求めています。

住民の声
「家の前に電柱が立っているのに、なぜ電気が使えないのか分かりません。他の村は普通に電気が通っているのに…。仕方なく、他の家から電気を借りていますが、電力が不足していて、同時に複数の電化製品を使うこともできません。何度も行政に相談しましたが、『予算がないので待つように』と言われるだけで、何も変わりません」

「この問題は何年も続いています。なぜ電気が通らないのか、誰も明確な説明をしてくれません。村には電柱と電線が通っているのに、住民には電気が届かないのです。村の代表者に相談すると行政や電力公社に行くように言われましたが、何度申請しても音沙汰がなく、私たちはいまだに困っています。10年も待っているのに、まだ電気が使えません」

電力会社の対応

地方電力公社は現地調査を実施し、次のように説明しました。

「現状の電柱と電線は高圧電力用の設備です。このため、各家庭へ電力を供給するには、低圧電柱を新たに設置し、変圧器を取り付ける必要があります。ただし、一部の家はまだ建設中であり、また家屋番号を持たない住居も6軒あります。正式な家屋番号がある住民については、すぐに電気の引き込みを申請できるよう準備を進めます」

「家屋番号を持たない住民には、まず正式な登録を行うよう案内しました。その後、住民リストをまとめ、ナーンロン支部の地方電力公社に提出し、電力供給の問題を早急に解決できるよう努めます」

いや、家屋番号を持っている家が、何度電力会社に訴えても、何もしてくれていない事実の説明はどうなってんの?
家屋番号を持たない家の話しなど、一ミリもしていません!

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