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容疑者リンチ殺害事件で逮捕されたタイの元警察署長、収監先で死亡。自殺か他殺か?!
- 2025/3/8
- 事件(タイローカル)

闇落ちした人間は、さらに闇の住人を呼ぶ。
みなさんはおぼえていらっしゃるでしょうか。
2011年8月、ナコンサワンで起きたタイの元警察署長による容疑者リンチ殺害事件を。
その首謀者とされるティティサン・ウタナポン元警察署長(通称ジョー・フェラーリ)が、収監先の拘置所で亡くりました。この件について、3月8日、当局による説明が行われました。
タウィー法務大臣、検察官、行政官、医師、捜査官、遺族(母親、妻、妹)が現場検証を行い、監視カメラの映像も確認したと発表しています。
自殺と見られるが、他殺の可能性も排除せず
初期報告では、長さ30~40cmのタオルを鉄格子に結び首を吊るして自殺したと当局は伝えています。
監視カメラの映像では、彼の独房には決められた時間に薬を届ける職員以外は誰も出入りしていなかったことが確認されています。
警察発表では、職員が呼びかけたが反応がなく、発見時にはすでに死亡していました。
しかし、死亡時刻と首吊りの順序は未確定で、慎重に調査する必要があるとされています。
他殺の可能性も完全には排除していないとのことです。
刑務所内での暴行疑惑と独房隔離の理由
今年1月、ジョー・フェラーリが刑務官に暴行されたと訴えた件については、拷問防止委員会が現在調査中とのことです。
刑務官は関与を否定しており、現時点では結論は出ていません。
また、ジョーの母親が、「刑務官と受刑者による暴行で息子が負傷した」と訴えた件について、矯正病院の診断書には「左肋骨に鈍器による打撲傷」と記載されていましたが、刑務官か他の受刑者によるものかは不明で、捜査の結果を待つ必要があるとされています。
ジョー元署長は独房への隔離を自ら希望し、2か月間単独で収容されていました。
その理由は、同房の受刑者と口論になったためであり、刑務官とのトラブルではないと刑務官側は主張しています。
刑務所長:「精神疾患ではなく、単なるストレスと不安」
矯正局長のサハカーン氏は、刑務所では受刑者の人権を重視し、監視カメラでほぼすべてのエリアを記録していることを強調しています。
ただし、受刑者の人権保護の観点から、寝室内のカメラ設置はないといいます。
また、遺族の疑念に対して「独房にいたのは本人の希望であり、強制的な懲罰ではない」と説明しています。
刑務所では精神疾患のある受刑者には特別な監視を行うが、ジョーは精神疾患の診断はなく、ストレスと不安の治療のみを受けていたと述べています。
一説には口封じのために殺害されたのでは?という話もまことしやかに囁かれていますが、果たして真相は?!