バンコクで最も高額な土地価格ランキングトップ10!1位はサイアム~チットロム~プルンチット。

2月27日、タイ不動産調査・評価センターは、2025年版「タイ国内で最も高額な土地価格ランキングトップ10」を発表しました。

◆バンコクの土地価格ランキング(2025年版)

①サイアム・チットロム・プルンチット:385万バーツ/平方ワー(2.7%増)
②ウィッタユ通り:307万バーツ/平方ワー(2.3%増)
③スクンビット・タイムズスクエア:293万バーツ/平方ワー(2.8%増)
④スクンビット・アソーク:280万バーツ/平方ワー(3.7%増)
⑤シーロム:267万バーツ/平方ワー(2.7%増)
⑥サトーン:235万バーツ/平方ワー(2.2%増)
⑦スクンビット・エカマイ:196万バーツ/平方ワー(3.2%増)
⑧ヤワラート(中華街):193万バーツ/平方ワー(4.3%増)
⑨パホンヨーティン(初期エリア):190万バーツ/平方ワー(5.6%増)
⑩パヤータイ:190万バーツ/平方ワー(5.6%増)

◆土地価格上昇の要因

同センターは、バンコク中心部の土地価格上昇は、都市インフラの発展が要因ではなく、郊外の鉄道ネットワークの拡大により、より多くの人々が中心部に流入し、需要が高まっているためと分析しています。

また、土地価格の長期推移についても触れ、1994年時点で40万バーツ/平方ワーだった価格が、現在は385万バーツ/平方ワーにまで上昇しており、年間平均7.58%の成長率を示しています。

◆政府の評価価格と市場価格の差

同センターは、政府が評価する土地価格と市場価格には大きな乖離があることも指摘しています。
例えば、以下のような例がある。

・グランド・ハイアット・エラワン:政府評価 75万バーツ/平方ワー
・ゲーソンプラザ:政府評価 90万バーツ/平方ワー
・セントラル・チットロム:政府評価 88万バーツ/平方ワー
・セントラル・チットロム隣接地:政府評価 100万バーツ/平方ワー
・クルンシー銀行本社:政府評価 100万バーツ/平方ワー

同センターは「政府は市場価格に基づいた適切な評価を行うべきであり、土地・建物税の税率を調整することで、適正な負担を実現するべき」と苦言を呈しています。
政府の評価額によって税金が決められており、あまりにも市場価格より低く見積もられているのは、金持ちを優遇しているからだとの指摘があります。

◆土地価格の歴史的変遷

ちなみに1994年のバンコクで最も高額な土地は、ヤワラート(中華街)で70万バーツ/平方ワーでした。
その後、地価の上昇は金融の中心地シーロムに移り、最終的に現在のサイアム・チットロム・プルンチットエリアに落ち着いています。

このエリアの地価が高騰した主な要因として、鉄道ネットワークの中心地となっており、商業開発が進んだことが挙げられています。

同センターは、2026年も5%程度の上昇が見込まれるだろうと予測しています。

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