元祖シラチャーソース「หัตถกรรมมาคาร」(ハッタカム・マカーン)をご存じですか?

日本人にも有名なシラチャーソース。
有名なのは「鶏のロゴが付いた」シラチャーソースですが、こちらの方が起源だという説があります。(諸説あり)
しかし、タイの元祖シラチャーブランド「หัตถกรรมมาคาร」(ハッタカム・マカーン) の歴史を知る人はほとんどいません。

シラチャーソースの起源は ラオ・スワンプラソップ(ลออ สุวรรณประสพ) という女性に遡ります。
彼女はタイの海沿いの町 シーラチャー(Si Racha) に住んでおり、家族や友人のために手作りのソースを考案しました。

唐辛子、にんにく、酢、砂糖、塩を絶妙なバランスで配合したこのソースは、ピリッとした辛さと爽やかな酸味が特徴です。

やがて地元の人々の間で評判となり、需要は彼女の身近なコミュニティを超えて広がっていきました。
そして 1932年、彼女はこのソースを瓶詰めにし、「シラチャー・ソース・ゴールドメダル(ศรีราชาตราเหรียญทอง)」 というブランド名で販売を開始しました。

これがタイで初めて商業生産されたシラチャーソースの誕生です。

受賞歴のある伝統の味

このソースの評判は瞬く間に広まり、タイの初期の食品展覧会でも賞を獲得しました。
そのスパイシーでありながら絶妙なバランス、コクがありながらもなめらかな独特の風味は、多くの食通を魅了しました。

現代の工場生産されたシラチャーソースとは異なり、ラオのオリジナル製法では石臼を使って唐辛子をすりつぶし、自然なオイルを抽出するという伝統的な手法を用いていました。
この工程によって、口の中に深くスモーキーな辛さが残る、唯一無二の味わいが生まれました。

時代を超えて受け継がれる家族の伝統

現在、「หัตถกรรมมาคาร(ハッタカム・マカーン)」はラオの孫によって運営されており、ブランドの伝統を守り続けています。
世界中のスーパーマーケットで見かける大量生産のシラチャーソースとは異なり、ここでは今も手作業で製造されています。

最高品質の唐辛子の選定から瓶詰めに至るまで、約100年前と同じ職人技を守り続けています。
さらに、ラベルすら手作業で貼られるというこだわりよう。
この伝統を維持するため生産量は限られ、一日に作れる数もごくわずかです。
そのため、バンコクの MRT サムヨット駅近くにある店舗に訪れても、すでに売り切れていることも珍しくありません。
確実に手に入れたい場合は、事前に電話で予約することをおすすめ します。

なぜこれほどまでに人気なのか?

辛いものが好きな人や食の探求者にとって、「Hattakam Makarn」のシラチャーソースを味わうことは、単なる調味料を楽しむことではなく、タイの食文化の一部を体験することでもあります。

このソースは パッタイ、グリルした肉料理、シーフード などの伝統的なタイ料理との相性は抜群ですが、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ などの西洋料理にもスパイシーなアクセントを加えてくれます。

本物のシラチャーソースを味わいたいなら、タイのオリジナルブランドが MRT サムヨット駅近くであなたを待っています。

ร้านหัตถกรรมมาคาร ซอสพริกศรีราชา ตราเหรียญทอง:https://www.facebook.com/profile.php?id=61563141015963

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