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タイ、22歳派遣コンパニオン死亡事件で18歳の仲介業者を逮捕。 中国人顧客により薬物強制の疑い。
- 2025/2/18
- 事件(タイローカル)
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警察は2月17日、中国人顧客ウー・ドウインのもとへ派遣コンパニオンとして赴いたアイラダーさん(22)が死亡した事件に関連し、18歳の仲介業者が逮捕されました。
アイラダーさんは死亡前、仲介業者に薬物の使用を拒否できるか尋ねるメッセージを送っていましたが、「少しだけなら大丈夫だよ」と言われ、顧客の要求に応じるよう指示されていたことが明らかになっています。
仲介業者「アリン」逮捕、売春斡旋・人身売買の可能性も調査
警察は、アイラダーさんとやり取りをしていたアリン容疑者を逮捕し、取り調べを行いました。
アリン容疑者は、中国人顧客とエスコート女性の間を仲介する役割を果たしていたとされ、売春斡旋の罪で起訴されました。さらに、人身売買に関する追加の罪状も調査中となっています。
取り調べの後、記者からの質問に短く答えたアリン容疑者は「アイラダーさんにとって、今回が初めてのエスコートの仕事だった」と述べたと伝えられています。
しかし、被害者の薬物使用歴については「知らない」と主張しています。
仲介業者は1000人以上の女性を抱える
捜査関係者によると、アリン容疑者はエスコートサービスの仲介を認めており、1,000人以上の女性を抱える大規模なモデルエージェンシーを運営していたとされています。
彼女は、顧客から直接支払いを受け取り、女性に報酬を分配する仕組みを取っていました。
支払いの確実性を保証することで、業界内で信頼を得ていたとも報じられています。
アイラダーさんの母親と姉は、「彼女は一度も薬物を使用したことがない」と主張しており、被害者の友人たちも同様の証言をしています。
また、警察の初動捜査に不信感を抱いており「警察は当初、事件化せず和解金の受け取りを提案してきた」とし、被害者が自発的に薬物を使用した可能性を強調し、立件が難しいと事件化回避と訴えてきたと言います。
警察「中国人顧客の逃亡を阻止」 – 偽名使用の疑いも
しかしタイ警察は、捜査対応に問題はなかったと強調します。
「中国人容疑者の逃亡を防ぐため、直ちに入国管理局に連絡した」と述べています。
現在、ウー・ドウイン容疑者が「ジェサダー」という偽名を使用し、複数回タイに入国していたことが判明し、当局はその目的を詳しく調査しています。
致死性の薬物「ハッピーウォーター」とケタミンが現場から検出
事件を担当する法医学専門家ウィーラサック博士によりますと、アイラダーさんが発見されたホテルの現場から、「ハッピーウォーター」とケタミンが検出されました。
「ハッピーウォーターは、中国のドラッグユーザーの間で人気があり、4種類の鎮静剤と4種類の興奮剤を含む危険な混合薬物です。
中にはデートレイプドラッグ(意識を失わせる薬物)も含まれており、アルコールと一緒に摂取すると循環器不全を引き起こす可能性が高い」と博士は警告しています。
強制的に薬物を摂取させられた可能性も捜査中
警察は、被害者の血液検査結果を待ち、体内に薬物が含まれていたかを確認する予定です。
アイラダーさんの家族が「彼女に薬物使用歴はない」と主張していることから、捜査当局は「強制的に薬物を摂取させられた可能性」を視野に入れ、捜査を進めているとのことです。