【タイ】メルセデスベンツ、販売30%減も値下げせず。ブランド価値を維持。

メルセデスベンツ・タイランドは、2024年の販売台数が前年から30%減少し9,189台となったものの、価格競争には加わらない方針を貫いています。
社長兼CEOのマーティン氏は、「過度な値下げはオーナーの立場やブランド価値を損なう」と述べています。

一方、中国のEVメーカーは大幅な値下げを進め、長城汽車は「Ora Good Cat」の価格を27万バーツ(約110万円)引き下げ、GAC AIONも16.6万バーツ(約67万円)値下げしています。
サイアム商業銀行のアナリストは、価格競争がガソリン車にも広がる可能性を示唆しています。

タイの自動車市場は低迷しており、2023年の国内販売台数は過去15年で最低水準の26%減となっています。
クルンシリ・リサーチセンターは、2024~2026年の自動車生産が年率2.5~3.5%減少すると予測しています。

それでもメルセデス・ベンツはバンコク国際モーターショーでAMG新型モデル3車種を発表予定で、2025年末までに販売台数1万台超を目指しています。
EV向けには「EV Worry-Freeパッケージ」を導入し、無頭金ローン、1年間の無料充電、10年・25万kmのバッテリー保証などを提供しています。

メルセデスベンツはアフターサービスの拡充も進め、サービス拠点を全国に拡大中です。
今年は新たな「サービス・セレクト・ロイヤリティ・プログラム」を導入し、特別割引を提供していきます。

2025年には、新型EVバン「VAN.EA」を発表予定。
マーティンCEOは、「タイ市場の成長を確信し、高級ブランドとしての価値を維持しながら、プレミアムなサービスを提供し続ける」と語っています。

写真はイメージです

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