バンコクで違法ステロイド剤190万錠を押収。タイ食品医薬品局が健康被害のリスクを警告。

1月24日、タイ食品医薬品局(FDA) と 中央捜査局(CIB) の合同捜査により、バンコクの違法ステロイド製造施設が摘発 されました。

当局の発表によりますと、押収されたのは未登録のデキサメタゾン錠剤約190万錠で、違法な製造・流通ネットワークが存在していたことが明らかになりました。

この違法ステロイドは、漢方薬、飲料、化粧品 などの健康関連製品に添加され、市場に流通していたとされています。

FDAは、ステロイドの不正使用が広がっていることを懸念し、このような違法製品を利用すると、以下の健康リスクを引き起こす可能性がると指摘しました。

・胃潰瘍
・腎不全
・皮膚損傷

また、違法ステロイドが「痛みや喘息、さらにはがん治療に効果がある」と 誇大広告 されていることを批判。
ステロイドの誤用は公衆衛生に深刻な脅威をもたらします。本来の治療効果はなく、長期使用すると体に壊滅的な影響を与えると注意喚起しています。

FDAとCIB、消費者に注意喚起—違法製品の報告を呼びかけ

FDAは、ステロイドの製造・流通に厳格な規制を設けており、処方箋の義務化や許可業者の厳格な管理を実施しています。
しかし、今回の摘発は違法取引の根絶が依然として課題であることを浮き彫りにしました。

対策として、以下のようなことがあげられます。

・消費者への警告
・誇大広告をうたう健康製品には注意
・FDA公式チャンネルで製品の正規性を確認
・疑わしい製品や業者を当局に報告

当局は今後も違法なステロイド流通の取り締まりを強化し、国民の健康保護に努めるとしています。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る