三菱自動車、日産&ホンダ統合への参加見送りを検討。独自性と東南アジア市場拡大を重視。

三菱自動車は、日産自動車とホンダが計画中の統合に加わらない方向だと報じられています。

事情に詳しい関係者3名がロイターに明かしたところによりますと、三菱自動車は、両社との協力関係を維持しながら、引き続き上場企業としての立場を保つ意向とのことです。

この報道を受け、三菱自動車の株価は金曜日の取引で一時3.9%下落しました。
日産自動車の株価は0.7%下落し、ホンダの株価も0.1%の微減となりました。

三菱自動車の統合不参加の可能性は、日産とホンダが昨年、年産740万台規模を誇る世界第3位の自動車グループを目指し、正式な統合協議を開始すると発表したことを受けて浮上しました。

日産が24%の株式を保有する三菱自動車は、今月中に統合への参加可否を判断すると見られていました。

三菱自動車は、統合に関する報道に対して声明を発表し、それらの報道が公式発表に基づくものではないと明言しています。
同社は現在、さまざまな選択肢を評価しており、最終決定には至っていないと述べています。

24日の早い時間帯には、読売新聞が、三菱自動車が統合を見送る方向で検討している理由として、同社の規模が比較的小さいため、統合後の持株会社内での影響力が制限されるとの懸念が挙げられると報じていました。

日産とホンダの両社の広報担当者は、読売新聞の報道についてコメントを求められた際、三菱自動車の声明を参照するよう述べています。

日産とホンダは、2025年6月までに統合協議を完了させ、2026年8月までに持株会社を設立する計画を明らかにしています。

読売新聞によりますと、三菱自動車は現行の企業体制を維持し、東南アジア市場でのシェア拡大に注力する方針だとされています。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る