世界最大のニュースメディア「CNN」スタッフ200人解雇。タイでも日本でもメディア改変の波。
- 2025/1/25
- 編集後記
世界的に有名なニュースネットワークの「CNN」は、1月23日に従業員の約6%、約200人の解雇を発表しました。
CEOのマーク・トンプソン氏は、視聴者の行動変化に対応するため、CNNのデジタル戦略を一新し、新しいストリーミングサービスやニュース購読サービスの提供、番組編成の見直しを行う計画であると語りました。
トンプソン氏は社員向けのメッセージで、「新たな役職も募集するため、年末時点では従業員数が大幅に減少することはない」と説明しました。
なお昨年夏には、従業員の3%にあたる約100人を解雇し、ニュース報道の運営を見直す措置が取られていました。
今回の解雇は予想されていたものであり、CNNがデジタル成長を重視した運営体制へ移行していることが背景にあります。
主要なニュースネットワーク全体で、視聴者数と収益が減少する中、視聴者が他のプラットフォームに移行している現状に対応する必要があるためです。
トンプソン氏は、「今日発表した変更は、視聴者がどのプラットフォームや製品に移行しているかに焦点を当てるためのものです。これにより、CNNは世界最大級のニュース組織として安定した未来を築けるでしょう」と述べました。
また、「米国および世界において、質が高く、公平で信頼性のあるニュースへの需要はかつてないほど高まっています。今回の困難で時には苦痛を伴う変革プロセスは、私たちがその需要に応えるための唯一の方法です」と語りました。
CNNの親会社であるWarner Bros. Discoveryは、CNNのデジタル計画に7000万ドル(約235億円)を投資する予定です。
現在、CNNは「CNN Max」というストリーミングサービスを提供していますが、新たなストリーミングサービスを立ち上げる計画もあり、詳細はまだ発表されていません。
昨年末、タイのニュースメディア「チャンネル3」でも、スタッフからキャスターまで100人以上が解雇される事態が発生しました。
日本でも中居正広さんの女性問題から発覚したフジテレビ問題により、メディアの悪しき伝統が問いただされています。
マスゴミと呼ばれる、大手新聞社にもそろそろ時代による淘汰の鉄槌がくだされるかもしれませんね。