バンコク都ようやく着手。 クロントゥーイ地区ラマ4通りにあるラオマーケットの撤去作業開始へ。
- 2024/12/3
- バンコクとその近郊
12月2日未明、バンコク市職員がクロントゥーイ地区のラマ4通りにあるラオマーケットの撤去作業を開始しました。
金属製のフェンスや屋根、換気ファンが取り外され、歩道を元の状態に戻すためにコンクリート柱などが解体されています。
午前5時30分、チャッチャート都知事が撤去作業の視察に訪れ、クローントゥーイ地区長やトンロー警察署とともに現場を確認しました。
電力局が電力供給を停止し、水道局が給水を切断、通信ケーブルは事前に撤去していました。
「この日が来るなんて信じられませんでした。任期が終わる前に達成できるか不安でしたが、全ての出店者の協力に感謝しています。この努力のおかげで、街がより清潔になります」と都知事はコメントしています。
都知事は出店者に同情を示しながらも、歩行者のためのスペースが必要であることを強調しました。
この改修で約300メートルの歩道が改善され、バス停も移設される予定です。
副知事によりますと、最後まで残っていた51の出店者が12月1日21時までに自分たちの所有物を撤去したとのことです。
この作業はクローントゥーイ地区事務所のスタッフが公共事業部門や市法執行部門と協力して行い、3日間で完了する予定です。
「一部の出店者は故郷に戻り、他の人々は元々営業していたクローントゥーイ市場や新しく改装された『クローントゥーイマーケット2』に移転しました。
地区局長が市場オーナーと直接交渉し、初期の賃料を引き下げて移行を支援しました」と副知事は説明しています。
ラオマーケットの歴史と撤去の経緯
ラオマーケットは、タイ東北部の食材(鶏肉、魚、野菜など)の販売で知られ、2005年5月31日以来、一時許可の下で運営されていました。
最大96店舗が営業していましたが、最近では91店舗が出店し、通路は幅2メートルに狭まっていました。
一時許可は2018年8月30日に公式に取り消されましたが、COVID-19パンデミック中の経済的困難を考慮し、出店者への延長が行われてきました。
その後、チャッチャート都知事が就任し、歩道の回復計画が本格的に始動しました。
11月7日に改修の通知が出され、2024年12月2日に永久閉鎖が実施されました。
新しいクローントゥーイマーケット2
改装された「クローントゥーイマーケット2」は、合計400店舗が入る設計で、そのうち79店舗が既存の出店者向けに確保され、生鮮食品、海産物、季節の果物、野菜を販売します。
残りの320店舗は新規出店者向けです。
賃料は市場価格で、年間契約が提供されます。
この歴史的な市場の閉鎖は、都市の発展と歩行者環境の向上を目的とする重要な転機となりました。
これまで不法占拠と、違法駐車で、明らかに他の経済活動を阻害していましたが、反社のような人々が仕切っていたので都も手が出せなかったという説もあります。
そのような場所が、バンコクにはまだまだあるので、どんどん取り締まって欲しいものです。