タイを拠点としていた中国人によるネットショッピング詐欺。タイ人から個人情報を買い取り荒稼ぎ。

12月1日、タイのサイバー犯罪警察と通信当局がバンコク近郊ノンタブリー県パーククレット地区にある賃貸住宅を捜索し、中国とアメリカの消費者を標的とした精巧なネットショッピング詐欺の拠点を摘発しました。

この詐欺行為は、中国人グループによって運営されていました。

容疑者らはタイ市民の個人情報を購入し、EtsyやAmazon上に不正なオンラインショップを開設していました。
これは、中国国籍者が1人1店舗までしか運営できないというアメリカのプラットフォーム規制を回避するためのものでした。

捜査により、次の機材が押収されました。

BMAXブランドのPC120台
USBハブ80台
SIMカード付きエアカード369枚
ノートパソコン1
複数のコンピューターモニター

犯行の概要

容疑者らはFacebookの求人グループを通じてタイ国民を募集し、個人情報を1人あたり900~1,000バーツ(約4,000円)で買い取り、不正なオンライン店舗アカウントを作成していました。
このアカウントを1件あたり約40,000元(約20万バーツ、約90万円)で中国の運営者に販売していました。

詐欺の手口として、先ずは5~6か月間の正規取引で顧客の信頼を得ようとします。
その後、支払いを持ち逃げするという手口で、主にアメリカで人気のEtsyのハンドメイド市場を悪用していました。

容疑者である中国人の「チェン」は犯行を認め、ミニPC1台につき1店舗を管理していたと供述しています。
一部のPCには安定した接続を確保するために最大3枚のエアカードが搭載されていました。
これらの操作は中国本土にいる管理者が、遠隔で指揮していました。

チェンは「デジタルノマドビザ」で合法的にタイに入国していましたが、使用していたエアカードはタイの通信規制に違反しており、適切な認証や許可を受けていませんでした。

当局は、無線通信法違反での起訴を進めるとともに、個人情報保護法に基づく違反についても調査を続けています。
この事件は現在も捜査が進行中です。

個人情報を売った人も、犯罪に加担したと言えるでしょう。
そちらの方も厳しく捜査しませんと、このような犯罪はいくらでも増殖していきます。

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