タイ役人が飲酒運転! 高校生3人をひき2名が死亡。市民300人は「役人罰せず」を懸念し警察署を包囲。

11月23日午前10時、3つの村から集まった300人以上の住民と高校生の友人たちが、交通事故に関する進展を求めて警察署に押しかけました。
前夜に発生したこの事故では、高校2年生の2名が死亡、1名が重傷を負っています。

事故の概要

11月22日午後8時15分、ターク県バーンパカーマイにある道路「メーソート–ウムパーン線」で、トヨタ・フォーチュナーがホンダ・ウェーブのバイクに衝突しました。

現場には、46歳の女性郡庁職員が運転する車が大破の状態で停車しており、男女の高校生(ともに17歳)が死亡していました。
もう1人の女子高校生が重傷を負い、メーソート病院に搬送されました。

事故当時、多くの住民が現場に集まり、運転手である女性郡庁職員にアルコール検査を実施するよう警察に要求しましたが、女性職員が動揺し、拒否したためなかなか検査ができませんでした。

最終的に検査が実施されたのですが、血中アルコール濃度は136mg%と基準値を大きく超えていることが判明しました。

警察は運転手を警察署に連行し、死亡した高校生の遺体を病院に送るとともに、法的手続きに着手しました。

それでも収まらない住民の抗議

しかし翌朝、住民300人以上と高校生の友人たちが警察署に詰め寄ってきました。
それは「公平な対応がされないのではないか」という懸念があったからです。

タイでは、「政府の人間や金持ちは、たとえ殺人を犯しても罰せられない」という認識が、市民にも根付いており、今回のケースでも、加害者が役人であったため、なんだかんだうやむやにされるのではないかと誰ももそう感じたため、このような行動にでたのでした。

地元警察署長であるスパコン氏は、住民代表と遺族を招いて数時間にわたり説明を行い、「公正に捜査を進める」と約束します。
また、賠償金についても今後話し合いを進めることを伝えました。

話し合いの後、住民は警察の対応に一定の理解を示し解散することになりました。
遺族は遺体を引き取り、悲しみの中、葬儀が行われるとのことです。

ただ、この後が重要なんですよね。
向こうは人々が、事件を忘れるのを待っているのですから。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る