コンケン市の交通警官による賄賂要求、所轄の警察署長が事実を認める。500バーツは返却した。

タイ警察がいとも簡単に、賄賂の事実を認めました。
これは非常に珍しいケースです。

11月18日、タイ・コンケン警察署の署長が、交通警察官が「通常業務として賄賂を要求している」との告発について、事実であることを認めました。

被害者の証言によりますと、この事件は2024年8月に発生しました。
当時、被害者は郊外に住んでおり、コンケン市内のデパートに勤務していました。

事件のあった日、被害者が自宅に戻る途中、交通警察官に道路脇で停止を命じられました。
この警察官はヘルメット番号6631を着用しており、被害者のバイクの排気音が大きいことを理由に2000バーツの罰金を請求してきま
した。

しかし、被害者が支払い能力がないと伝えると、500バーツだけで良いと言われ、その金額を支払ったとのことです。

またSNSで拡散された写真は、被害者の恋人が撮影したものだと伝えられています。

所轄の警察署長によると、この警察官はヨットポン巡査(仮名)であることが判明しました。
本人に事実関係を問いただしたところ、500バーツを受け取ったことを認め、後日被害者に返金したと述べています。

署長は「この行為は明らかに不正行為であり、規律違反および刑事責任を問われるべき」とし、2024年11月17日付で事実調査委員会の設置を命じ、7日以内に調査結果をまとめるよう指示しました。

また、巡査を一時的に警察署内の管理業務に配置転換する命令も出されました。

今回の事件について、署長は「交通違反の取り締まりは、必ず検問所で行うべきであり、現場で賄賂を要求する行為は許されない」と強調しました。
また違反者に罰金を課す場合は、バイクを押収し、正式な手続きを経て罰金額を確定する必要があると説明しています。

最後に署長は市民に対し、警察官の不正行為に関する苦情は、コンケン警察署または緊急通報番号191で24時間受け付けていると呼びかけています。

それでも証拠がないと相手にもされませんので、警察に呼び止められたら、すぐに携帯で動画撮影することをお奨めします。

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