プラチン化学工場爆発事故。中華工場内に雇用されたタイ人は1名のみ。こんな工場に何の利益が?1

10月25日、上院の自然資源・環境委員会のシーワパー委員長は、プラチンブリー県シーマハーポー郡で発生した化学工場の爆発事故を調査のため現地を視察しました。

この工場は開設から1年も経過しておらず、爆発により化学物質が漏出しました。

地元住民から、工場が住居の近くに建設されたことへの不安と、建設に際して住民の意見聴取が全くなかったと訴えがありました。
そして建設から1年も経たないうちに爆発事故が発生したことが大きな懸念事項とされています。

また、バンコクに戻ってから24時間も経たないうちに、プラチンブリー県で再び工場爆発が発生し、ミャンマー人労働者2名が死亡したことを知り、脅威を感じたと話しています。

このシーマハーポー郡のこの化学工場は、既存の工業団地に付随して設立されたもので、必要な手続きを踏んでおらず、働いているタイ人は通訳の1名のみで、その他はすべて外国人労働者で、技術者も中国人で構成されていました。

この爆発事故が発生する前にも、化学物質漏出事故があったことが分かりましたが、工場側は民間病院に作業員を搬送していたため、行政には伝わっておらず、爆発の時点で初めて認知されました。

また、ガビンブリー郡ボトーン地区にある外国資本の亜鉛化学製品工場も同様に、地元住民の関与が一切なかったとされ、建設後1年も経たないうちに爆発や環境汚染が発生しています。

こうした外国資本の工場建設がもたらす利点は何か、という問いが残ります。
工場は外国人労働者を雇い、建設後1年も経たずに爆発事故が発生し、化学物質が環境、土壌、水に漏出している可能性があると指摘されています。

タイ貢献党政権が進める中国との融和政策。
政府が見積もっている経済効果は、机上の空論であり、実質は何も得られていないことに…、気付けないだろうなあ。
天竜人だから。

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