タイ入国料300バーツ、「旅行税」として2025年半ばにも徴収。使途通り使われるのかが懸念点。

「着陸料」など様々な言われ方をしていたタイ入国税300バーツですが、この度「旅行税」に改名され、外国人向けの保険購入や観光施設改善を目的に徴収される見込みです。

タイ観光スポーツ省は、物議を醸していた「着陸料」を「旅行税」と改名し、2025年半ばから航空機で到着する旅行者を対象に導入する予定であると発表しました。

観光スポーツ大臣ソラウォン氏は10月23日の発表で、新税は来年の第1四半期に内閣に提出され、承認後6か月以内に施行される見通しだと語っています。

タイ語で「タイの地に足を踏み入れる料金」としても知られるこの「着陸料」は、昨年2月に内閣で原則承認されており、航空機で到着する外国人に300バーツ、陸路や海路で到着する外国人には150バーツが課されるとされていました。

同大臣によりますと、この税収は外国人向けの保険購入に充てられ、残りは観光開発基金に投入されます。
この基金は、障害者用施設や観光客向けトイレの整備など、観光地の改善を支援します。

また同氏は、この税を徴収するためのアプリを開発中で、これはクルンタイ銀行のシステムに連携する予定だと述べています。
現在の保険の補償額は、1人当たり300バーツの旅行税のうち60バーツが割り当てられており、保険の支払額は死亡の場合100万バーツ、負傷の場合は最大50万バーツとなっています。
この保険は、旅行者自身が購入する保険に加えて提供され、タイ滞在が30日以内の場合に適用されます。
これは外国人旅行者の約87%に該当するとのことです。

さらに、大臣は第1段階の後、陸路や海路での到着者に対しても航空旅行者と同じ税率を適用し、不平等な扱いとの批判を避けるために内閣が検討する可能性があると述べています。

なお、この税は、国境を越える商人には課されず、彼らは隣国との往来時に国境通行証を提示する必要があります。

外国人旅行者にとって、300バーツくらいの徴収はあまり影響はないかと思いますが、徴収された税金が使途通り使われないことが、一番の懸念です。

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