悲劇! 必至で200バーツの金策中、6歳の娘がため池で溺死。タイの激しい「光と闇」のコントラストがここにも。

なんとも痛ましい事故です。

6歳の娘を連れて雨の中、200バーツを借りに行こうとしていた母親が、目を離した隙に娘が遊びながら池に落ちて命を失うという悲劇的な事故が起こりました。
母親は自分の過失を認め、涙ながらに「娘の葬儀を行うお金もない」と語っています。

9月24日、タイ東部チャンタブリー県プロイワーン地区で、6歳の少女が池に落ちて溺死する事故が発生しました。

事故現場は、幅3メートル、長さ15メートルの黒いシートで覆われた養魚池で、道路からわずか2メートルの距離にあります。
池の水の中で見つかったのは、小学1年生の制服を着た6歳の少女。

母親(34歳)はこの日、元警察官の家に200バーツを借りに行くために娘を連れてバイクに乗って来ていました。
母親が借金の話をする間、娘はバイクの近くで遊んでいましたが、母親が用事を終えて振り返ると娘がいなくなっていました。
彼女は娘が近所を散歩しているのだと思い、バイクで探しに行きましたが、見つけられず、救助隊に助けを求めました。
住民の一人が、娘が池の近くで遊んでいるのを目撃したというので、急いで現場に向かったところ、娘は既に池に沈んでいました。

母親は涙ながらにこのように語っています。
「私は3人の子供を育てており、両親と一緒に住んでいます。
夫とは長い間別れていて、日雇い労働で生計を立てていますが、仕事がない時は収入がありません。
この日は、娘にミルクを買うために200バーツを借りようとしていました。
家にいると危険だと思い、娘を連れて来ましたが、このように池で命を落とすことになってしまいました。
これからどうすればいいか分かりません。娘の葬儀を行うお金もありません」と話しています。

この国の社会的格差はひどすぎます。
この母親は必至だったのでしょう。
たった200バーツ(約800円)の金策のために、失ってしまう命があります。

うちの娘と同い年なので、余計痛ましく感じてなりません。

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