9月17日は「中秋節」。中国のお菓子「月餅」を楽しむ日。「月餅」に込められた逸話をご存じですか?

9月17日本日は、「中秋節」(ちゅうしゅうげつ)です。
タイでも、中国系タイ人や中国人が、「月餅」というお菓子を楽しむ日でもあります。

中国の「中秋節」は、旧暦の8月15日にあたり、西暦では9月中旬から10月上旬にかけて行われます。
今年は、9月17日がその日にあたります。

「Mid-Autumn」(中秋)という名前で呼ばれていますが、起源は宋代にまでさかのぼり、収穫後に神々に感謝する祭りとして始まりました。

中秋節は、中国だけでなく、韓国、日本、シンガポール、ベトナム、カンボジア、マレーシア、インドネシア、タイなど多くのアジアの国々でも一部の人の間で祝っています。

中国では3,000年以上、タイでは約100年にわたって祝われてきました。
トラン県のトゥンヤーオ地区ではこの祭りが盛大に祝われ、女性は伝統的なチャイナドレスである「チーパオ」、男性は「チャンパオ」を着て、皆で中秋節を祝います。
今年のトゥンヤオでのお祭りは、9月13日から17日までの5日間行われました。

ところで「月餅」には、このような逸話が残っています。

のちに明の洪武帝となる朱元璋は、1351年から1368年まで元朝に対して「紅巾の乱」を起こしました。
中秋節が近づく中、元朝は大規模な集会を禁止していましたが、反乱軍は月餅にメッセージを隠して伝える方法を思いつきました。
「中秋の夜に立ち上がれ!」というメッセージを月餅に入れて反乱を呼びかけ、最終的に元朝は打倒され、朱元璋は明朝の初代皇帝となりました。

2019年には、香港での民主化運動の際にも「月餅」が再び革命の象徴となりました。
パン屋が月餅に「撤退なし、解散なし」や「香港市民」といったメッセージを刻み、政治的不安の時期に励ましのメッセージを広めたのです。

「月餅」は単に口の中の水分を持っていくお菓子ではなかったのですね。
タイにお住いの方で、もし「月餅」を手にすることがありましたら…、メッセージが込められていないか入念に調べてみて下さい!

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