「洪水が起きたのはメーサイの天使の祟りだ!」タイ北部の人々の多くは迷信を恐れています。

タイのビエンナーレを宣伝するために作られた「メーサイの天使」の彫刻が、ソーシャルメディア上で話題となり標的となっています。

この彫刻は北部の民族女性をモチーフにしたものですが、先週メーサイ地区の大洪水の原因だとする投稿が相次いだため、この度チェンラーイ県の現代美術館(CCAM)に移されることとなりました。

この「メーサイの天使」は、タイ人アーティストのクライウット氏によって作られ、タイとミャンマーの国境検問所前に設置されていました。

 

しかしこのような偶像をみた霊や超自然現象を信じる人々は、この彫刻こそが洪水を引き起こしていると主張し始めたのです。

国家芸術家のチャルームチャイは9月15日、アーティストや当局に働きかけ、彫刻を現代美術館に移すように要請しました。
彼は、この彫刻の「呪い」など存在しないことを証明するために、必要な行動だと説明しています。

チャルームチャイ氏は、自身のFacebookで「メーサイの天使」がメーサイ地区に混乱をもたらしたという主張は全く理にかなっていないと主張し、人々に彫刻を恐れたり責めたりしないよう呼びかけました。
彼は、芸術作品が洪水や災害を引き起こすことはないと強調しています。

この彫刻を制作したクライウット氏は、自身のFacebook投稿で、この彫刻が昨年チェンライでのタイ・ビエンナーレを宣伝するパレードの一環であったと説明しています。
彼は、この作品を完成させるのに1年以上かかったと述べています。

パレードの後、彫刻はコック川とチェンライ国際空港近くの庭園に移され、その後、タイ・ミャンマー国境の検問所に再配置されました。
「この彫刻は、メーサイ地区をアートの街として活性化させるためのものでした。メーサイ地区の洪水問題が早期に解決されることを願っている」と述べています。

また、共同制作者のタイ人アーティスト、ラウィー氏も、彫刻を責めないようにと訴え、代わりにCCAMで彫刻の美しさを鑑賞するよう招待しています。

逆にこのようなことで右往左往してしまう国民を導くのは、大変なことなのだなと感じさせました。
しかし、その全ては教育であり、その教育を疎かにしているタイ政府の問題とも感じました。

う~ん、でもこの彫像、夜見たらちょっと怖そう。

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