続々登場、チョンブリー県の賃金未払い工場。シラチャに8000人の労働者が抗議行動。閉鎖工場も最多に。

チョンブリー方面で、何やら騒動が起きていることはSNSなどを通じて感知していましたが、詳細が分からずお伝えできていませんでした。
ようやく、状況が伝わってきましたのでお伝えします。

8,000人以上のタイとベトナムの労働者が、賃金を支払えない下請け企業の影響を受けています。
多くの人は、賃金の返済を期待してこの状況に耐えていますが、家族を養うために違法な金貸しからお金を借りている人も出始めています。

クリーンエネルギー会社の下請け業者3社のタイ人とベトナム人労働者グループが、予定どおり賃金を受け取っていないとして抗議のため、チョンブリー県シラチャのスクンビット通り沿いにあるタイ石油製油所前に集結しました。

サムスンの下請け会社の従業員は、サコンナコーン出身で、仕事のためにチョンブリーに来ていましたが、2か月間給料が支払われていないと語っています。
同じく彼のベトナム人の同僚は6か月間給料を支払われていないといいます。

賃金支払い問題は今年3月に始まり、それ以降、支払いは不定期となっています。
そして最近、会社は支払いを完全に停止しました。
資金が完全に枯渇しているとの回答が返ってきたのみでした。

これが未払いの賃金を要求する抗議活動につながりました。

彼らは仕事をしたのだから、給料は支払われるべきあるとし、関係当局に支援を求めています。

ある労働者は、このように訴えています。

「子供が病気で、医療費や家計を賄うお金がありません。
働いているのに給料がもらえないのはとても悲しいことです。
最近、違法な金融業者から 20% の高額な金利でお金を借りなければなりませんでしたが、選択の余地がありませんでした。雇用主が、私たちの現況に思いやりを持ってくれることを願っています」

7月29日、カシコン研究センターは、タイにおける工場閉鎖の増加を予測する報告書を発表しており、2024年上半期に最も多く閉鎖されるのはチョンブリー県で、合計118か所と報告されています。

【2024年上半期】日系企業も多く進出しているバンコク、チョンブリーなどで207か所の工場が閉鎖。

これも、タイ貢献党政府が、派手なソフト面ばかりを強調し、ハード面を疎かにしてきた結果でしょう。
以前、高利貸しや闇金に対して相談窓口を設けましたが、なぜか期間限定という中途半端な措置で終わり、何の成果も上がりませんでした。
人々の生活はその一瞬で終了するわけではなく、累々と長きにわたり続いていくのです。
天竜人のセター首相には、届かぬ声なのかもしれません。

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