【タイ】2028年、借金の利息約5000億バーツに。「デジタルウォレット」補正予算1,220億バーツ認可。

タイ国民からも支持されていないタイ貢献党政権が掲げるバラマキ政策「デジタルウォレット」計画のための補正予算1,220億バーツが、7月31日タイ下院で通過しました。

前進党のシリカンヤー副党首は、デジタルウォレット計画の資金として1,220億バーツの補正予算配分を求める政府の要求を受け入れることができず、予算を100億バーツまでに削減することを主張しています。

タイの公的債務はほぼ限界に達しているため、政府はこれ以上資金を借りるべきではないと述べています。

2024年と2025会計年度の利払いのために確保されている金額が不十分であると指摘し、2026会計年度の利息払いは3,700億バーツと推定されており、この額は政府歳入の12%を占めていると説明します。
利息は2028年度に、約5000億バーツにまで膨らむ見通しです。

「政府の収入はすべて利息の決済に使われ、他の活動にはほとんど残らない」と彼女は述べ、この問題は将来の政府にも影響を与えるだろうと警告しています。

またこのデジタルウォレット計画は、投資のための支出ではないことも指摘しています。

シリカンヤー氏は、政府は議会に真実を伝えるべきだと主張しています。
この計画を選挙の目玉政策として国民に約束したため、面目を保つために補正予算が必要だということをです。

そして現政府は財政規律を完全に無視して、便宜のために法律を歪曲しようとしていると指摘しています。

政府は単にこれまで試みられたことがないと主張するだけで、この計画は約4,500億バーツという巨額の支出に見合った経済効果はないという、適切な評価を避けています。

国民の多くはこのことを認識しているにも拘らず、タイ貢献党政権は面子の保持のためだけに悪政を強行しようとしています。
まるであの、悪名高い「米買取制度」のようです。

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