「津波が来たぞー!」タイ内陸部のある街で撮影された一枚の写真に驚愕。

「津波が来たぞー!」
内陸部であるタイ東北部イサーン地方のある街では、そんな声が聞こえてきそうでした。

シーサケート県のビッグC前を運転中、撮影されたこの珍しい光景の正体は、雨雲でした。
ネット民らも、巨大な津波が襲ってきたとコメントを寄せていました。

この現象は「アーカス雲」として知られており、悪天候の場合に、低い位置に形成される雨雲の一種です。
アーカス雲には、主に棚雲とロール雲の2つのタイプがあります。

◆棚雲(Shelf Cloud)
棚雲は雷雨の基部に付着し、嵐の前縁に沿って、多くの場合スコールラインや寒冷前線の前に形成されます。
突風と大雨を伴う、低く水平なくさび形の雲として見えます。
その暗く不気味な根元は、嵐が近づいていることを示しています。

◆ロール雲(Roll Cloud)
ロール雲は、雷雨の根元から切り離されたチューブ状の雲です。
それは長く水平に回転する円筒のように見え、突風前線または寒冷前線の前縁に沿って形成されます。
ロール雲はまれで、通常は雷雨からの境界で見られます。

写真の積乱雲は大きなロール雲であることがわかります。
その様相は恐ろしいものですが、この雲には他の雷雨雲と同じ落雷のリスクが伴っています。

現代でこそ、こういった分析ができますが、大昔なら「神のしわざ」や「悪魔のしわざ」だと大騒ぎになったでしょうね。

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