タイの闇深案件「ジャオポー」。チャダー内務副大臣周辺における不祥事の数々。

タイメディアは踊る。
「悪名高きタイセー家、またしてもスキャンダル発生」と。

すでにお伝えした通り、警察は6月10日、フワイクワン地区のホテルを強制捜査し、麻薬と銃所持の容疑で4人を逮捕しました。
その中には、ノラセス・タイセーという男性容疑者が含まれていました。

彼はウタイターニー県の有力一族であるタイセー家の一員であり、チャダー・タイセー内務副大臣もその一員です。
ノラセス容疑者の父親とチャダーは兄弟でした。

タイセー家は、不祥事には慣れています。
2003年、チャダーは地元政治家を殺害するために殺し屋を雇ったとして逮捕されたが、2年後には無罪となっています。
2012年、彼の息子は車上からの銃撃で「誤って」死亡した。この事件は、政治的動機に基づいた暗殺未遂であると考えられています。
2015年から2017年にかけて、警察は警察殺人や強盗などの犯罪事件に関与した可能性があるとして、チャダーの所有物や車両を家宅捜索し、弾薬や銃、防弾チョッキなどが発見されています。
2023年、100万バーツの賄賂を要求したとして、義理の息子で当時ウタイターニー県のタルゥクドゥ市市長だったウィーラチャート・ラサミーが逮捕されています。

「マフィアスタイル」の政治家として知られるチャダー氏は、「サケークラン川流域のゴッドファーザー」と呼ばれています。
彼は1990年代にウタイターニー市の市長を務めていました。
2007年には、チャートタイ党からウタイターニー議員に選出されました。

タイセー家の多くはウタイターニー県で、行政の重要なポストを歴任し牛耳っています。

このような背景があるにもかかわらず、セター首相は、チャダーは権力を行使して本件に干渉するつもりはないと根拠なしに述べています。

属に言うタイの「ジャオポー」(ゴッドファーザー)という存在は、大概政界へ議員を送り出し進出して来ているので、タイの闇の構造は非常に厄介であると言われています。
もちろん、ゴッドファーザーとは、マフィアの大ボスのことで、タイの麻薬密売、人身売買、売春など、その地域、地域の闇のしのぎのほとんどを牛耳っていると言われています。

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