汚職で懲役10年を受け海外逃亡した、サムットPの「ゴッドファーザー」ワタナーがこっそり帰国。

タイは、世界でも有数の悪党にとって都合の良い国です。

16年前に汚職の有罪判決で懲役10年の判決を受けたのち、カンボジアに逃亡したワタナ―・アサワヒム元内務副大臣が、この事件における15年の時効が満了した後、さりげなくタイに戻ってきました。

逃亡犯が、実際にいつタイに再入国したかは不明とのことですが、6月8日に初めて公の場に姿を現し、元農業次官サントーン氏の新居を祝福する宗教式典にちゃっかり出席していました。

ワタナ―は式典中にメディアに対し、「アサワヒム」は、今もタイの政治一家であり、国から消えていないと主張しました。

クロンダン廃水処理プロジェクトは、タイの「汚職の母」事件と呼ばれ、納税者に約230億バーツの損害を与えました。
この施設は、これまで一度も使用されていません。

このプロジェクトは、民主党主導の政権時代の1995年に承認され、公害防止局によって実施されています。
建設費は当初約136億バーツと見積もられていたが、230億バーツに膨れ上がりました。

ワタナ―・アサワヒムは、サムットプラカーンの「ジャオポー」(ゴッドファーザー)とも呼ばれ、米国から麻薬密売組織の首謀者の一人としてブラックリストに載るほどの人物です。
そもそも海外へ逃亡した場合、公訴時効は停止するはずですが、タイは異なるのでしょうか。
とすれば、事件が発覚した場合、海外に逃亡してほとぼりを待てば、犯した罪が消えてしまうことになります。

タクシンが完全に、その前例を作ってしまいましたね。

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