セター首相、観光税300バーツ案を撤回。汚職の温床だと方々から批判。

6月8日、セター首相は、空路でタイに入国する外国人観光客に300バーツの観光税を徴収するという案を撤回すると発表しました。
セター氏は、民間部門からの反対に遭い、観光税について政府は検討していないとコメントしました。

首相は、1人当たり300バーツの手数料を徴収すれば短期的な収入が得られる可能性があるが、この手数料なしで入国を許可すれば、観光客はショッピングやその他の活動に支出する可能性が高く、広い視野で対応すべきであるとその理由を説明しています。

政府が他の税源から追加収入を得ることができれば、必要に応じて観光支援に資金を割り当てることが可能になると付け加えています。

世界経済フォーラム(WEF)の観光・旅行発展指数で、タイのランキングが119カ国中47位に落ち、2019年より6ランク下がったことについて質問されたとき、セター首相は非難合戦をするのではなく建設的でありたいと回答しています。

観光税については、前観光スポーツ大臣のピパット氏(現労働大臣)がその使い道などを明確に示さないまま、強引に推し進めようとしていたため「汚職の温床になる」との理由から、各業界より反発がでていました。
海外へ旅行する者にとって、300バーツ取られたからといって、旅行を中断する者は少数派でしょうけども、やはり汚職に使われるようではタイの評判を下げるだけでしょう。

そのような法案を撤回したのは良いことですが、観光・旅行発展指数が下がったことについて完全無視を決め込むのはどうでしょうか。
何故下がったのかを分析せずに、国の発展はありません。
褒められればそれに甘んじ、けなされたら無視を決め込む。
これでは子供の所業です。

後にお伝えしますが、こういった振る舞いが国民世論調査の結果に反映してしまうのです。

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