タイ汚職防止委員会認定!ロールスロイス社からの巨額賄賂事件。元PTTEP社4人の重役は立件されるのか?

国家汚職防止委員会(NACC)は、ロールス・ロイス社から巨額の賄賂を受け取った疑いで、PTTエクスプロレーション・アンド・プロダクション社(PTTEP)の元取締役3名と元副社長1名を起訴するよう司法長官室に要請しました。

国家汚職防止委員会のニワッチャイ事務局長は、2004年から2008年にかけ汚職防止局はPTTEPの元職員4人が職権を乱用し、ロールス・ロイスが国営企業に2,700万ドル相当の供給ガスタービン圧縮機2台の受注を支援したという根拠を見つけたと述べています。

これに先立ち、2017年に米国で、ロールス・ロイス社による贈収賄容疑で5人が逮捕・起訴されていました。

米国の告発が公表される前の2017年、ロールスロイス社はすでに米国、英国、ブラジルの当局と贈収賄と汚職の訴訟で総額6億7,100万ポンドで和解していました。

国家汚職防止委員会は、元PTTEPの4人の容疑者を、元理事のジットラポーン氏とアヌチャ氏、元PTTEP会長マルット氏、元副大統領パオパデート氏の名前を挙げています。

PTTEP は 2004 年から 2008 年にかけてソンクラー県沖のタイランド湾にガス・石油掘削装置を建設し、フィードガスタービン圧縮機 2 台の購入を希望していました。

当時、パオパデート容疑者は海洋プロジェクトの責任者であり、他の3人の容疑者は調達を担当する小委員会に所属していました。

そして、ロールス・ロイスが2466万3000ドルの契約を獲得できるようにするために、他のサプライヤーとの公正な競争を阻止し、4人が共謀したことを国家汚職防止委員会は確認しました。

パオパデート氏は後に30万543ドルの賄賂を受け取ったとされており、その金額はシンガポールの銀行口座に送金され、さらにパオパデート氏の側近の口座に送金されていました。

また国家汚職防止委員会は、マルット氏が重大な懲戒違反を犯した疑いがあることを認定しています。
その結果、PTTEP側にマルット氏への遡及的な懲戒処分を取るよう求めています。

この汚職に関連したもう一人の人物ジュラシン氏は、すでに死亡しているため、同氏に対する汚職容疑は自動的に取り下げられたとも述べています。

 

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