帰国秒読み。巨大プロジェクトでの汚職疑惑で公訴中のインラック元首相に、満場一致の無罪判決。

もうこの国には、この一族に抗える人は誰もいないのかもしれません。

3月4日、最高裁判所の裁判官は9対0で、政府資金を不正使用罪に問われていたインラック・チナワット元首相に対し、無罪を与える裁決を行いました。
これにより、彼女に対する逮捕状も取り消されたと伝えられています。

この事件は、インラック氏を含む6名による、2億4,000万バーツの予算に関連した汚職疑惑に端を発しています。
この汚職疑惑は、2012年にタイの2兆バーツものメガプロジェクト「タイの未来を創る 2020」を推進するためのPR費用として計上されたものでした。

この結果を受け、学者やメディアを含む多くの関係者は、インラック氏も兄のタクシン・チナワット氏と同様に、近々タイに帰国する可能性があると考えています。

しかし、2017年インラック元首相(現在国外逃亡中)は、政府に 5,000 億バーツに上ると推定される巨額の損失を与えた米補助金プログラムの実施における過失の疑いで、欠席裁判で有罪判決を受けています。
刑務所に送られることなくタイへの帰国を実現するには、国王からの恩赦やその他の形の法的措置が必要だろうと、AP通信は報じています。

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