タイ人に「パヤナーク魚」と呼ばれるリュウグウノツカイが捕獲される。日本では禍いを知らせる使いとの伝説も…。

深海魚「リュウグウノツカイ」が、サトゥーン県ラグー地区で発見されたと著名な海洋生態学者のトン氏が1月3日、自身のフェイスブックで公表しました。

カセサート大学水産学部のこの講師は、この馴染みのない魚に、タイ人は驚く人も多いだろうと語ります。

この魚はアンダマン海で漁船によって捕獲されました。
「タイ人は深海魚を捕らないため、リュウグウノツカイには馴染みがありません」と彼は説明します。

リュウグウノツカイとマンボウは、インド洋ダイポールモード現象 (IOD) によってタイに出現すると考えられています。
インド洋ダイポールモード現象とは、インド洋西部が東部よりも暖かくなったり、寒くなったりする海面水温の不規則な大気海洋現象のことを指します。

リュウグウノツカイは大きくて細長い遠洋性の魚で、温帯から熱帯までの海域に生息しています。
体長は、11メートルにも達するものもいます。
このような姿が元で、タイ人の間ではこの魚を「パヤナーク魚」と呼ばれる理由です。

※パヤナークは、日本人の間ではナーガと呼ばれています。

リュウグウノツカイはプランクトン、小さなエビ、カニを餌とします。
海底50~1,000メートルに生息しているため、その行動はほとんど見られません。

しかし日本人の間で都市伝説的にささやかれているのは、リュウグウノツカイとは、禍いが近づいていることを警告してくれる海神からの使者であると信じられています。

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