10月18日タイのイスラエル関連、最新情報。タイ人はイスラエル・ハマス紛争での2番目の犠牲者。

10月18日、タイのイスラエル関連のニュースを取りまとめます。

セター首相は10月18日、イスラエルでハマスによって殺害されたタイ人労働者の総数が、29名から30名に増加したことを明らかにしました。
首相は訪問中の北京で演説し、帰国についてまだ決断をしていないタイ人労働者に対し、安全が確保されているため速やかに決断を下すよう呼び掛けました。

一方、イスラエル在住のタイ人労働者の8つのグループ合計266人が、10月18日午前3時30分にスワンナプーム空港に到着しました。
現在8,160人のタイ人労働者がイスラエルを離れる希望を表明していますが、111人がイスラエルに残ると答えています。
しかし約21,000人以上がまだ決断を下していません。

離脱を望む一部のタイ人は、レッドゾーンや紛争地帯から出ることさえできない状況にあることも明らかにされました。
首相は、バンコクのイスラエル大使館との間で何らかの行き違いがあったと付け加え、同大使館は政府に対しレッドゾーンのタイ人労働者の99%が避難していると伝えてきましたが、政府の情報では、それは事実ではないと付け加えています。

セター氏は、昨日アントニオ・グテーレス国連事務総長と会談し、タイ人がイスラエル・ハマス紛争で死亡した外国人グループの中で2番目に多いという事実に哀悼の意を表しました。 

10月17日、ブリュッセルのタイ大使館は、10月16日にブリュッセルのサンテレレット広場でイスラム過激派による襲撃があり、スウェーデン人2人が死亡、1人が負傷したことを踏まえ、タイ人にベルギーへの不必要な渡航をしないよう警告しています。

同じく10月17日、タイの地元メディアとのインタビューで、駐タイ・イラン大使はセイエド・レザー・ノバクティ氏は、イランは他の中東諸国と協力してハマス武装勢力に拘束されているタイ人人質を解放すると述べています。
同氏は、イラン外相がカタール首相およびレバノンの同盟国と捕虜解放に向けた取り組みについて協議したことを明らかにしています。
同氏は、タイとイランの人々は「兄弟姉妹」だと信じていると述べ、「タイ人は罪のない人々だ」と付け加えました。
特使はまたイスラエルに対し、「罪のない民間人を攻撃する試み」であるとして、作戦を中止するよう促しています。

いや、奇襲攻撃でその兄弟姉妹を虐殺したのはハマスであり、それを最大に支援している悪の枢軸こそがイランそのものでしょう。
しかしなぜ、セター首相は、自国民がこれほどまで無残な殺戮劇に巻き込まれているにも拘らず、抗議の一切を行わないのでしょうか。
タイにいると「命の重さ」とはなんぞや、ということをよく考えさせられます。

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