前進党を切り捨て、ちゃっかり公衆衛生大臣に就任したチョラナーン博士。同省顧問に妻を採用。

公衆衛生大臣のチョラナーン博士は、妻のヌアンサクン博士を顧問の一人に任命しました。

9月20日、同氏は「この任命は利益相反を引き起こすものではなく、彼女は給与も受け取らないだろう」と主張しています。
彼女は選挙活動を手伝ってくれるなど、長い間私のそばにいてくれましたと語ります。

彼女は、元同省情報局局長としてこの分野での専門知識と経験を持っているため、患者とのコミュニケーションのスキルを向上させるための看護師の研修を企画することで支援することができると主張します。

チョラナーン氏は元タイ貢献党の党首であり、5月の総選挙後、前進党を中核とする連立政権結成の最前線に立っていました。
さらに同氏は選挙期間中、もしタイ貢献党がタクシン氏の宿敵であるパランプラチャラート党や親軍党と政権を樹立する場合、党指導部から辞任すると豪語し、民衆から支持を獲得していました。

しかしその後、前進党が政権を取れないとみるとあっさり切り捨て、親軍党2党と提携して政権樹立を成功させました。
多くの人々が「裏切者」とレッテルを張り、同氏に辞任を求めたため党のリーダーを辞任しましたが、それはしっかりと閣僚入りを果たしたあとでした。

妻であるヌアンサクン氏が、「彼は必ず辞任する、心配しないでください」と夫を擁護し、表舞台に出始めたのはこの時でした。

日本の岸田首相もそうですが、身内を入れることで世間からどう見えるか、そういった想像力が欠如しているようです。
もしくは、利権に目がくらんで見えなくなってしまっているのかもしれません。

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