【タイ】またあの騒乱の時代がやって来る?!「これは最終戦争だ!」と2010年のデモ隊鎮圧事件を激しく追及する声。

タイのプラユット首相が任期を務めた約9年の間に、タイに関心を持った人にとっては「タイは政治的に安定した国」という印象を持つ方も多いかと思いますが、実はそれ以前は権力闘争の末、騒乱が繰り返されていました。

元特別捜査局(DSI)長官タリット氏は7月8日、2010年に起きた政治的弾圧中に99人が死亡し、約2,000人が負傷した事件について、新政府に対し捜査を再開するよう要請しました。
この事変で死傷した者は、大部分がタクシン元首相を信奉するいわゆる「赤シャツ隊」であったとされています。

2010年5月14日、バンコクのラマ4世通りで赤シャツの抗議活動が行われ、その鎮圧するためにタイ国軍が対峙しました。

タリット氏は、当時の件に関してこう証言します。
「当時、私はラチャダムヌン通りにある軍の兵舎に呼び出され、そこで軍の高官からこう言われました。『タリット、99人の死を訴追すべきではない。信じないなら、あなたは起訴されるだろう』 これは私に対する脅迫でしかありませんでした。その結果、私はクーデター後、24時間も経たないうちに移送させられました」

この元DSI長官は、2010年に殺害された人々に対する正義の追求について、シンポジウムで講演しました。
彼は、これが正義を求める最後の権利、つまりは最終戦争であると強調するために表舞台に出てきたと主張します。

この国には「正義」を求める動きは必要ではありますが、またまたきな臭くなってきたことだけは間違いないようです。

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