【タイ】8年前の深い闇に捜査のメス。カレン族活動家失踪事件。

2014年と言えば、当時インラック政権でした。

検事総長室 (OAG) は、約8年前にカレン先住民族の活動家のポーラジーさん、別名「ビリー」が行方不明となり、死亡しただろうと推定される事件をめぐって、元ケーンクラチャン国立公園のチーフであるチャイワット容疑者を起訴することを決定しました。

ポーラジーさんは、2014年4月17日に国立公園でハチミツを不法に集めたとして、チャイワット容疑者と彼の部下によって拘束されて以来、行方不明になっています。

司法長官室は、特別捜査局 (DSI) の局長に、チャイワット容疑者と彼の3人の部下を殺人、不法拘留、犯罪を隠蔽するために死体を遺棄した罪により、起訴することを決定しました。

チャイワット容疑者は、国立公園内にあるカレン族の村で、100軒以上の家屋を焼き払った事件に関連して、公務員反腐敗委員会の事務局から公務執行妨害の罪で有罪判決を受けた後、2021年4月に公務を解任されました。
この訴訟は、まだ裁判所で係争中です。

ポーラジーさんの未亡人やNGO団体からの強制失踪に対する請願を受けて、特別捜査局がこの事件の再捜査に乗り出しました。

DSI警察は、国立公園の吊り橋の下の小川を捜索し、燃え尽きた200リットルクラスのドラム缶を発見しました。
その中に、人間の頭蓋骨の破片である焼けた残骸が見つかりました。
発見された遺骸のDNAは、ポーラジーの母親のものと一致しています。

今でこそSNSの発達で闇に光がさすようになりましたが、昔はもっと闇深かったということを忘れてはいけません。
現政権への反発から「昔の方がよかった」などと言う人もいるようですが、果たしてそうなのでしょうか。

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