最近の2つの火災により浮き彫りとなった「バンコクの重大な欠陥」。

ここ最近バンコクで2つの大きな火災が発生しており、バンコクの災害管理における重大な欠陥が浮き彫りとなっています。

2つの大きな火災とは、6月26日日曜日に発生したサンペン市場周辺を襲った火災、もう一つは6月21日にラマ4通り付近のボンカイで発生した火災です。

サンペン地区での火災は、2人が死亡するに至りました。
原因は当初、焼けた店の近くにある老朽化した電源変圧器によるものだと考えられていました。
首都圏配電公社(MEA)によると、問題の変圧器は20年間使用されており、5年後に寿命がくる予定でした。

伝えられるところによると、MEAの高官は、一部の通行人が早朝に変圧器から煙が発生しているのを見たと当局に通報したため、変圧器の内部故障を疑いました。
しかし変圧器が最終的に爆発し炎が発生するまで、何の措置も取られていませんでした。

店のオーナーは、変圧器に問題があったと主張しており、現在、MEAを1千万バーツを要求する損害賠償で訴えています。

混雑と狭いソイが消防士のアクセスを困難にしていたボンカイとは異なり、サムペン地区での火災は幹線道路沿いにあるため、アクセス性には問題ではありませんでした。
しかし、MEA職員がその場所に到着して何が起こったのかを処理するのに、なぜそんなに時間がかかったのかについてはほとんど語られていません。

バンコクのチャチャート知事は、サンペン火災の現場に指揮官がいなかったことをを正確に指摘しています。

さらに消化にあたった人々は、燃えている変圧器からの炎を消すために水を使用していました。
燃えている変圧器は、化学薬品を使用して消火する必要があります。
水の使用は、消火にあたった人々が本質的な知識を欠いていることを示しています。
結果的に、変圧器からの油で汚染された水が火災を加速させた可能性が高いと思われます。

原因が何であったかにかかわらず、BMAは、災害管理システム、防火計画、および避難訓練を刷新し、必要な機器の準備が整っていることを確認する必要があります。

チャチャート氏は、サンペン火災を再び起こさないよう、すでにMEAに市の電力変圧器の状態をチェックするように依頼しています。

歴代の首長らも指示は出すのですが、何かが変わることはありませんでした。
バンコクには、寿命を迎えているもしくは迎えようとしている変圧器が多く存在しています。

また複雑に、無駄に絡み合った電線はしばしば火を噴き、在住者の脅威となっています。
チャチャート氏も、指示だけで終わらないようタイ地元メディアも警告しています。

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