- Home
- もっと知りタイランド
- デモ隊「心変わりしたサリム」のサリムって、なあに? 解説 by Aki in THAILAND/ あきのタイ生活
デモ隊「心変わりしたサリム」のサリムって、なあに? 解説 by Aki in THAILAND/ あきのタイ生活
- 2021/8/9
- もっと知りタイランド
新型コロナの感染が拡大する一方、現政権に反対するデモが激化しています。
タイのメディアでは、連日、デモ隊に対して放水やゴム弾を使用したといったようなニュースも飛び交い、激しさが増している状況が伝わってきています。
そのような危険にタイ在住の日本人が巻き込まれないようにと、在タイ日本国大使館では連日注意喚起を行っておりますが、8月8日のデモに関するお知らせの中に気になる文言を見つけました。
【バンコクにおける政治集会】
●「心変わりしたサリム」グループ
この「サリム」って何だ?って思った方、結構多いのではないでしょうか。
人の名前? 何かの象徴?
その答えの前に先ずは7月21日付けの「Thai Rath」という地元メディアの記事をご紹介しましょう。
警視庁に呼び出された20人以上の有名人や歌手らは、COVID-19の状況について意見を説明するするよう求められました。
この出来事は、彼らの主張を調査するため設置された「ソンティヤ・サワディー」が率いる監督委員会によるものでした。
2021年7月21日、警視庁本部またはタイ国家人権委員会(NHRC)で、衆議院法・司法・人権委員会の顧問であるソンティヤ・サワディー氏とプラチャラス党の元メンバーらが、警視庁長官に手紙を提出しました。
その内容は、真実ではないCOVID-19の現在の状況について語る、有名人、歌手、有名人らの呼び出し、監視、監督、調査するための委員会を設立するための要望書でした。
これら一部の有名人らは、現政権に対して虚偽の情報をSNSなどで拡散し、コンピュータ犯罪法や緊急事態管理状況法、および伝染病法に違反していると主張しています。
「ソンティヤ」氏は、この提出は警察が彼らを起訴するために提出されたものではないと述べています。
警察に多くの有名人、俳優、有名人が主張する意見をチェックしてもらいたいだけだと言います。
過去数週間で、有名な人々が不正確なコメントをしたことがわかっています。
人々が不正確な情報を受け取る原因を、警視庁の警察官らに警告するように頼んだ趣旨のものになりますと主張しています。
7月21日、当局に文書を提出することによって20人以上の有名人、歌手、有名人のリストを添付して、行動のチェックを実施します。
ソンティヤ氏は、タイ人は生まれついて表現の自由を持っています。
しかしそれは正しさの枠組みの中で施行されなければなりません、と主張しています。
呼び出された有名人に中には、ヤーヤー(ญาญ่า อุรัสยา เสปอร์บันด์)さんや マーク(หมาก ปริญ สุภารัตน์)さん、モッドダム(มดดำ คชาภา ตันเจริญ)さん、 プイ(ปุ้ย พิมลวรรณ หุ่นทองคำ)さんなどもいました。
また、文中で度々出てくる「呼び出し」という言葉は、現地語では「CALL OUT」(コールアウト)と呼んでいます。
まさに英語の招集する、呼び出すの意味なのですが、この件について日タイハーフのyoutuberアキさんが自身のチャンネル「Aki in THAILAND / あきのタイ生活」で説明しています。
アキさんはこのコールアウト問題が、ただ今タイのSNSでトレンドワードとなっており、デモに拍車をかけていると言います。
そしてこのアキさんのyoutube内で、「サリム」について説明してくれています。
アキさん曰く「サリム」とは…、タイでよく使われるスラング。現在の政権、軍事政権の肩を持つ者で、自分とは異なる意見を全く受け入れない、自身の考え・意見を人に強要する人を指す。と説明しています。
この「自分とは異なる意見を全く受け入れない」と言う部分が、記事内の「ソンティヤ・サワディー」氏のことを指すようで、その様子が分かる番組「ホーンカセー」についても紹介してくれています。
他にも「Aki in THAILAND / あきのタイ生活」では、我々が二の足を踏むような、ディープな話題についても臆せず語っていますので、よければチャンネル登録と好評価を押して頂き、他の動画もご覧になってみて下さい。