バンコクの大気汚染の原因は、違法な焼き畑農業にあった。しかしそこには深刻な問題が…

今週バンコク周辺では、目視ではっきり見えるほど大気の汚染度が高まっていた。
都市部での測定値は主に140〜170で、都市の一部(主に南東と南西)では、300を超える測定値を記録した日もありました。
その原因の一つは、違法でありながらも伝統的に行われている焼き畑農業にあるようです。

タイは燃えています。
その真実は、世界中の火災を追跡するNASA衛星フィードで明らかにされています。

現在火災が集中している場所は、タイ中部、バンコクの北、イサーンの一部、バンコクの北東、およびタイ北部のチェンマイ周辺で起きてます。
特に、カンボジア北部とミャンマーの北西の国境を越えた火災の集中が、国境を越えて煙が漂うため多くの問題を引き起こしています。

バンコクでは、年の初め弱い風が北または東から吹くときはいつでも、ひどい大気汚染の日を迎えています。
さらに雨が降らないことで、12月から4月までの日中にタイの首都を飲み込むという毎年の問題として習慣化されつつあります。ちなみに統計的に最悪の月は3月です。

何故こうまでして焼き畑農業行われて続けるのか?
マージンが薄いままである小規模農家にとって、焼き畑農業は安価に行えるのでなかなか自然環境を考慮した手法への変換が経済的に実行不可能なのです。

チェンマイでは、1月から3月末までを地元の人々はそれを「燃える季節」とさえ呼んでいます。
暑い季節と相まって、タイ北部の農民は畑を燃やして次の収穫のための土地を準備します。

焼き畑農業を行うことは公式には違法ですが、政府は問題を未解決のままにし、スモッグによる大気汚染は毎年の雨季と同じくらい予測可能なままです。

チェンマイはまた、悪い煙の汚染を悪化させる地域の地理的問題を抱えています。
街は谷間にあり、丘に囲まれ、煙を閉じ込め、さもなければ吹き飛ばす可能性のあるそよ風を遮断するのに役立ってさえいます。

政府が補助金を出して、焼き畑農農業を取り締まらなければ、この大気汚染はバンコクの風物詩として、これからも在住者の元に降りかかることでしょう。

 

 

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