【編集後記】油断禁物!タイの自動現金預け機
- 2020/10/1
- 編集後記
ここ数か月前より、バンコク銀行のATMのシステムがマイナーチェンジされ、お金を引き出す項目にクイックキャッシングなるもの増え、これまでの癖で押し続けるといつも1万バーツが引き出されるトラップにハマってしまうことがしばしばある。
「あ~あ、またやっちまった」
あまり現金を普段持ち歩きたくないので、仕方なくすぐに隣の現金預け機に移動し、いつものように余分な金額を預けて、フジスーパー2号店で買い物していた。
アポイントの時間まで余裕があったので、フラフラ商品を眺めていた。
ふと普段はそこまで周到なことはしないのだが、この日は何故かさっき預けた7000バーツがちゃんと口座に入っているか心配になり、携帯のインターネットバンクアプリを立ち上げてみた。
すると…。
先ほど確かに7000バーツを預け入れ、きちんとキャッシュカードも戻ってきて一連の作業を終えているはずなのにお金が預け入れられていない!
流石に「タイだから仕方ないっか」では済まされない額。
ゲーセンで100円飲まれるのとは額が違う!
焦って自動現金預け機(写真は実物)に戻ってみても、特に異常をきたすようなサインは出ていない。
(日本なら何か機械に誤作動があれば、ブザーなどがなっているはず)
「俺は本当に現金を預けたのか?」
自分の記憶すら一瞬信じられなくなったのだが、30分ほど前きちんと確かに現金を預けたぞ、しっかりしろ!とあまりのあり得ない突然の出来事に自分を鼓舞するので精いっぱいだった。
横づけの小さなバンコクバンク営業所に事情を説明しようとすると、
受付の微妙なお姉さんが「あ~、あれね」とヘラヘラ顔で確認しに行った。
「いくら預けました?」
「7000バーツ」
「一応確認できたら、振り込みますので2、3日待っていて下さい。電話します」
タイはその場で解決しなかったら、電話が折り返し来ないなど当たりまえ。
問い合わせても「知らん」の一点張りで、もはやこのような事情など捨て置きされるのが目に見えている。
その場で、担当者の名前、連絡先、担当者の写真を許可の上、記録させて頂き、
「この件のいきさつ、すぐにSNSにアップさせて拡散させて頂く、早急に対処しなければ御行の信頼に関わるだろう」と怒らずにきちんと状況を把握させて現場を後にした。
もしお金が戻ってこなければ、付き合いのあるタイの有名メディアで拡散してもらうよう、現場の写真や証拠などできる限りのことをしてきた。
次の日のお昼ごろ、一本の電話がかかってきて、
オペレーター「7000バーツの確認がとれましたので、これから振り込みます。それじゃ」と電話を切ろうとするので、
私「ちょっとまて、なんでこのようなことが起きた? もしこちらで気が付かなかったら、この7000バーツは御行で盗み取るつもりだったのか?」
オペレーター「ちゃんとレシートとかでてきました?出てきてないですよね?機械が不具合起こしてたんです」
私「レシートは受け取ってないけど、キャッシュカードは通常通り戻って来たし、画面にも特に異常を知らせるような通知は出てきてなかったぞ。こんなんでわかるかい!」
オペレーター「(ヘラヘラ)」
私「いや、ほんとこのいきさつ注意喚起も含めて、ネットで拡散させて頂くのでよろしいね。」
オペレーター「(ヘラヘラ)」
私「御行の信頼失墜になるのではないか? というか誰一人謝りもしないけど、そのことも書くけどいいの?」
オペレーター「すいませんでした、すいませんでした」
私「はいはい」
タイではあまり怒っても意味がないので、終始淡々とお話しさせて頂いたが(タイ語で)
まあ9年タイに滞在して、毎日いろいろなトラブルと向き合ってますが、
まだまだどこでどんな危険が潜んでいるか、油断できないなと思いました。
みなさんもタイと言えどここは外国です。機械や人間をむやみに信じますと痛い目にあいますよ。
海外の場合、全ては自己責任です。
日本のように何かあればサービス企業側のせいにしてクレーマーしたってあっさりかわされます。
タイでトラブルにあうと、そう甘くはありませんよ。