タイ、LGBTQI+人口比率で世界トップクラスに! 10%が自認していると報告。

最近のWorld Population Review(WPR) の調査によって、世界62か国のLGBTQI+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、パンセクシュアル/オムニセクシュアル、アセクシュアルなど)人口に関するデータが明らかになり、タイは全人口の約10%がLGBTQI+であると報告されました。

この割合は、スペイン、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、スウェーデンと並んで高い数値となっています。

調査で最も高い比率を示したのはオランダ(14%)で、次いでブラジル(13%)、ドイツ・イギリス(いずれも11%)が続きます。
カナダとチリも11%、アメリカは10%と、タイと同じ水準に位置しています。

※このデータは自己申告によるものであり、WPRは正確な人数の把握には限界があることを強調しています。

LGBTQI+の可視化と社会的課題

多くの国において、LGBTQI+であることを公にすることは、雇用や社会的受容、支援制度、さらには個人の安全に関わる問題に直面することがあります。
そのため、たとえ比較的寛容な社会であっても、個人が性的指向や性自認を表明することには慎重になる傾向があります。

WPRの分析によると、世界人口の約8%が同性愛者、バイセクシュアル、パンセクシュアルと自認しており、80%は異性愛者、残り12%は無回答でした。

特に、Z世代(2025年時点で10〜26歳)は、LGBTQI+として自認する割合が最も高く、ミレニアル世代(27〜42歳)がそれに続きます。
ベビーブーム世代は最も割合が低いとされています。

トランスジェンダーの定義と統計の困難性

「トランスジェンダー」の定義は国や文化によって異なるため、正確な数値の把握は困難です。
したがって、今回の調査結果もあくまで非公式な推計であることに注意が必要です。

それでも、タイが10%の割合でLGBTQI+と自己認識する人々を抱えているという結果は、同国におけるLGBTQI+コミュニティの大きな存在感を示すものです。

2025年・LGBTQI+人口比率が高い国(WPR調査)

順位 国名 比率
1 オランダ 14%
2 ブラジル 13%
3 ドイツ 11%
3 イギリス 11%
5 カナダ 11%
5 チリ 11%
7 アメリカ 10%
7 タイ 10%
7 スペイン 10%
7 アルゼンチン 10%
7 オーストラリア 10%
7 ベルギー 10%
7 スウェーデン 10%
  フランス 9%
  コロンビア 9%
  ポーランド 9%
  トルコ 8%
  アイルランド 8%
  メキシコ 6%
  イタリア 6%
  シンガポール 5%
  日本 4%
  南アフリカ 4%
  韓国 4%
  ペルー 4%
  ハンガリー 4%

 

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