韓国済州航空の墜落事故で死亡したタイ人2名。一人は少数民族から大学まで進学した希望の星でした。

12月29日、韓国の務安(ムアン)国際空港で発生した済州航空の墜落事故により、179名が死亡しました。
その中にはタイ国籍の2名が含まれており、2名の乗務員のみが奇跡てな生還を果たしています。

タイ人犠牲者について

犠牲者として確認されたタイ人は、以下の2名です。

  • シリトーン・ジャウー(22歳):通称「メイ」。バンコク大学で航空ビジネスを専攻する学生で、卒業を3か月後に控えていました。
  • ジョンラック・ドゥアンマニー(49歳):タイ国籍の在韓労働者で、タイの家族と休暇を過ごしたばかりでした。

タイ北部のチェンライ県出身のメイさんは、少数民族のコミュニティから大学に進学した数少ない人物として、地域の希望の象徴でした。
客室乗務員になる夢を追い、家族や地域社会の誇りとなっていました。

メイさんは、韓国に住む母親スティニーさんを訪れる2回目の旅の途中でした。
12月29日午前0時24分(タイ時間)、出発前に「搭乗する」と短いメッセージを母親に送信しました。
それが彼女からの最後の言葉となりました。家族は遺体をタイに戻し、葬儀を行う予定です。

父親の後悔

ジョングラックさんの父親(77歳)は、娘と最後に会う機会を逃したことを悔いています。
彼女は韓国人の夫とともにタイ国内を旅行し、再び韓国に戻る直前に父親を昼食に誘いましたが、都合がつかず実現しませんでした。

「彼女は『もう帰らないかも』と言っていたが、その言葉が現実になるとは思わなかった」と涙ながらに語りました。
さらに、彼女が村の基金に葬儀保険料として1万バーツを支払うよう頼んだことを思い出し、「まさかこんなに早く使うことになるとは」と悲痛な思いを明かしています。

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