国家汚職防止委員会、トーサック氏とビッグジョーク氏の汚職疑惑の調査開始。権力闘争が引き金か?!

一説には、権力闘争が引き金になっているとも言われるタイ警察庁元長官と元副長官の汚職事件、一年近くが経過してもまだ決着がつきません。

12月16日、国家汚職防止委員会(NACC)は、国民の関心を集めるこの事件に対し、報告しました。

◆トーサック元長官に対する疑惑

対象者:元国家警察庁長官トーサック氏および関係者8名。
疑惑の内容:オンライン賭博や18種類の違法事業から得られたとされる金銭や財産を受け取った疑い。

NACCは初期調査の結果、証拠と証言が十分揃っていると判断し、全委員で構成する調査チームがさらなる事実調査を行うことを決定しました。
調査過程で他の人物の関与が判明した場合、その人物についても調査を進める予定です。

◆ビッグジョーク元副長官に対する疑惑

対象者:元国家警察庁副長官スラチェート氏(ビッグジョーク)および関係者
疑惑の内容:

・オンライン賭博から利益を受け取った疑い
・2名以上で共謀して資金洗浄や関連する違法行為を実行した疑い
・3,000バーツを超える財産を受け取った疑い

NACCは初期調査でさらなる事実確認が必要と判断し、担当官に追加調査を指示しました。
その結果を再度NACC全体会議で審議することになります。

◆今後の進展

NACCは両案件について厳密な調査を進め、必要に応じて関係者全員を対象にさらなる追及を行う方針です。

全ては、タイ貢献党政権(当時の首相は罷免を受けたセター氏)によって任命されたトーサック氏が、長官に就任された時から始まりました。

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