タイで差し押さえ車両が増加、中国製EVと経済低迷が影響との分析。中古車価格は回復傾向へ。

タイのオークション会社「Union Auction」によりますと、中国製の手頃な価格の電気自動車(EV)と経済の低迷により、今年の差し押さえ車両のオークションが増加しています。
同社は2023年に約25万台の車両をオークションにかけており、昨年の同期間の約23万台から8.7%増加したと発表しました。

「Union Auction」によりますと、差し押さえ車両の約60%は商業目的に使用されるピックアップトラックでした。

また、中国製の手頃な価格のEVが、タイの自動車産業のエコシステムを揺るがし、既存の価格構造に影響を与えていると指摘しています。

さらに、差し押さえの増加には経済要因も影響しています。
経済成長の鈍化、家計負債の増加、不良債権(NPL)の増加などが要因として挙げられています。

「Union Auction」は、この傾向が来年も続くと予測しており、同社は来年も約25万台の車両をオークションにかける見込みです。
ただし、中古車の価格は、昨年後半に30%下落した底値から回復し、来年は10~15%上昇すると予想しています。

なお、Union Auctionは昨年わずか40台のEVを扱いましたが、今年は約100台に増えると見込んでいます。

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