ドンムアン空港発「エアアジアに爆弾が!」シンガポール人男性、虚偽の通報で運行停止、乗客避難。

タイの入国管理警察は、バンコクのドンムアン国際空港で、航空機に爆発物があると虚偽の通報を行った疑いでシンガポール人男性を逮捕しました。

ホー・ワイ・チョン容疑者は、同日夕方に空港の旅客ターミナルで逮捕されました。
同容疑者は、28日間のオーバーステイも発覚しています。

爆弾脅迫の詳細

11月21日午後2時47分、空港職員が匿名の電話を受け、「ソンクラー県ハートヤイ行きのエアアジア機に爆発物が仕掛けられている」という通報を受けました。
調査により、通報された機体は162人の乗客と6人の乗員を乗せたFD3114便であることが確認されました。

空港はただちに離陸を中止し、乗客を避難させたうえで、飛行機を駐機場に戻し検査を行いました。
しかし、機内や乗客の所持品から不審物は発見されず、午後7時30分に緊急事態は解除されました。

この事件により、空港の運航スケジュールや乗客の移動が大きな影響を受けたと空港関係者は述べています。

容疑者の逮捕と供述

警察は、通話元の電話番号を追跡し、通話者がまだドンムアン空港内にいることを突き止め、午後7時ごろ旅客ターミナルでホー容疑者を逮捕しました。

ホー容疑者は「家族問題によるストレス」で事件を起こしたと供述し、罪を認めています。
現在、ドンムアン警察署に拘留され、タイ国内でのオーバイステイに関する罪で起訴されています。

また、警察はさらに適用可能な罪状での起訴を検討しており、空港、航空会社、影響を受けた乗客が損害賠償請求を行う可能性もあるとしています。

追加の調査と法律

調査の結果、ホー容疑者はこれまで複数回タイを訪問しており、APECカードを利用して入国していたこと、前科がないことが明らかになっています。

タイの2015年「航空航行に関する特定犯罪防止法」によれば、虚偽の情報を提供し、空港や飛行中の航空機で人々を恐怖に陥れたり航空機の安全を脅かした者には、最高15年の懲役刑または最大60万バーツ(約240万円)の罰金、またはその両方が科される可能性があると伝えられています。

 

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