苦学の末に卒業を終えた青年逝く。事故を起こしたBMWの運転手は15歳。

この国は何かがおかしい。
タイ人ですら、そう思っている人は少なくありません。

ナコーンサワン出身のタナポン・ゲーオムーンまたは「テェー」(24歳)と呼ばれる将来ある青年が理不尽な亡くなり方をしました。
彼はまじめに大学に通い、卒業したばかりでした。

テェーさんは、9月30日金曜日の22時ごろ、ナコンラチャシーマーにあるスラナリー工科大学の門の近くをオートバイで走行していました。
そして、ものすごい勢いで突進してきたBMWに轢かれ、その場で死亡してしまいました。

そのBMWを運転していたのは、なんと15歳の少年でした。
さらにBMWに同乗していた3名は、全員が無傷でした。

ある弁護士が、この事件を起訴するために家族に支援を申し入れています。

しかし、おそらくこれまでの慣習からすると、わずかな葬儀代のみで何事もなかったことになるでしょう。
そしてまた同じような事件を、私はお伝えすることになるのでしょう。

BMWを運転していた15歳の少年は、もちろん無免許運転です。

タイではほぼ毎年2万人近くの人が交通事故で亡くなっており、これは1日54人が亡くなっている計算となります。
しかもこれは、事故現場で即死した人の数であり、事故のあと病院で亡くなった人の数は含まれていません。

 

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