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「Farm to Tableプロジェクト」がスタート 第1弾 製販一体型「999農園」が千葉県で11月より開始
- 2021/11/15
- 情報、お知らせ、事件など(日本国内)
『タイ屋台999』運営のカオカオカオの挑戦、スマートサプライチェーンを実現する
外食経営2.0でwithコロナ時代のニュースタンダードに取り組む
タイ100%なワクワクを日本に広めるカオカオカオ
当社は、2014年 『タイ屋台999』東京・中野に1号店をオープンし、現在、新橋、新宿、日比谷、二子玉川、大阪・梅田の5店舗を展開しています。タイ100%再現を目指した「THE タイ屋台」で、まるでタイに旅行に行ったかのような内装、BGM、タイ語が飛び交う空間で本場の味を忠実に再現した屋台料理とバケツドリンクやタイビールなどが楽しめます。これまでオープンイノベーション経営やデータ分析に基づく様々な独自の理論を加えた経営方針を採用し、お客様からの支持だけでなくその経営方法についても注目を集めています。
従来の外食経営スタイルでは継続困難で新しい経営を迫られる情勢
昨今、外食産業はコロナ以前から様々な要因で課題を抱えていました。まず、少子高齢化で人口が減少し人件費の高騰、食材の輸入依存による食材原価が高騰しています。それにより、飲食店の経営において重要とされるFLコスト(食材原価と人件費)が上昇し、損益分岐点(費用=売上になる点)の金額も上昇。これまでと同じ経営方法では成り立たなくなっています。また、消費者ニーズの多様化が進み食事をするだけの飲食店(外食)から食事に関連するあらゆる課題を解決する企業なり、ポートフォリオ経営へシフトする必要性があります。
収益性改善のため外食企業の持続可能な経営モデルへシフト
日本におけるタイ料理の顕著な課題の一つは、必要な食材が日本国内にない、不足していることです。食品商社にとっては規模が小さく仕入れルートが限られる輸入食材であり、国内の生産者にとっては温暖な気候でなければ作れないため寒温気などの機材投入コストが必要なうえ安定収入につながりにくいため専門農家も少ない食材でした。そのため、食材の安定調達ができないため食材原価高騰があり、当社が目指す“本物のタイ料理を広める”ためにはまずはこれらの社会課題を解決することが必須です。
また、当社では以前より外食企業としてのCSV経営モデルを模索しておりました。そこで、スマートサプライチェーンを構築する本プロジェクトを立ち上げ、これらの社会課題を解決でき、同時に外食企業の持続可能な経営モデルとなるCSV経営へシフトします。タイ料理食材を国内で必要量を生産し、限られたタイの商社ではなく最適な物流ネットワークをもつ日本の食品商社に店舗・製造拠点へ運んでもらいます。さらに、販売チャネル拡大に向けて『タイ屋台999』ブランドの店舗展開を進め、外食の領域にとどまらず中食、内食へも参入してまいります。
「Farm to Tableプロジェクト」の今後の展開
生産 実証実験後、作付けを2022年4月予定
流通 「999農園(ファーム)」の生産販売事業開始予定 製造 自社製造拠点「999工場(ファクトリー)」の設立と製造販売事業開始予定 販売 更なる店舗の出店加速、中食事業・小売り事業の本格展開予定 |
実証実験後の2022年4月には本格的に作付けを開始し「999農園(ファーム)」生産事業を進めてまいります。そして、自社製造拠点となる「999工場(ファクトリー)」を設立し、加工品などの製造販売事業を開始いたします。同時に、さらなる店舗展開を加速させ、中食事業・小売り事業へ本格展開を予定しております。
そして、「タイ料理を日本に広める」というミッション実現とタイ料理業界シェア№1獲得を目指し、新しい外食企業としてのビジネスモデルを確立してまいります。
- 「999農園(ファーム)」について
「Farm to Tableプロジェクト」の第1弾として、タイ料理食材生産のための実証実験を2021年11月より開始いたします。2022年3月の本格始動に向けて、千葉県富津市で有機物循環型農業を営む千葉農産株式会社と協働し、2.5反(750坪)の専用ファームにて、パクチー、空芯菜、レモングラスなど全8種の野菜の生産がスタートします。
千葉農産株式会社と業務提携し、千葉県内の2.5反(750坪)の専用ファームで、まずは実証実験として999の5店舗での必要量を生産します。今回の実験で収穫した食材は999店舗にて実際に使用して商品提供します。
生産する食材とその月間生産予定量
パクチー 170kg~255kg
空心菜 240kg~360kg
プリッキーヌ(タイの唐辛子) 70kg〜110kg
レモングラス 35kg〜55kg
ガパオ 60kg〜90kg
青パパイヤ 140kg〜210kg
カー (タイの生姜) 50kg〜75kg
クラチャイ (タイのウコン) 10kg〜15kg
2022年からはお米も生産予定です。
本提携の背景
生産者の課題としては、近年の急激な気候変動による収穫量が減少するなどの理由から、収入が不安定になり、担い手不足が加速し、耕作放棄地が増加するという社会課題がありました。そこで、これらの社会課題を解決するために、当社が生産者の収入を保証し、販路拡大を支援する業務提携をいたしました。
プロジェクト参画企業からのコメント
千葉農産株式会社 代表取締役 白石賢三氏
この度は、株式会社カオカオカオ様との業務提携が決まり、大変嬉しく思います。千葉農産では、循環型農業経営を掲げ、食品廃棄物を堆肥や飼料へ加工し、再利用することで、廃棄物処理過程で発生するCO2削減に貢献するなど持続可能な社会への貢献すべく事業を展開してきました。
今後は、”安心・安全かつ新鮮でリーズナブルなタイ食材”を安定的に供給することで、タイ料理業界・エスニック料理業界の更なる発展に貢献して参りたいと考えております。また、本プロジェクトが多くの日本の生産者様の課題解決を実現する、新たな時代の成功モデルになることを期待しています。
- 千葉農産について
千葉県君津市と富津市に点在する100ヘクタールを超える圃場を中心に、内房総の多様な農業、畜産、水産、バイオマスの連携を図り、無駄のない循環型の持続可能な農業を進める農業生産法人。米・枝豆・ブロッコリー・カボチャなどの少品種の大規模栽培に取り組み、青パパイヤ生産量では日本一。安心・安全な農産物の提供と共に、農業雇用創出、障害者雇用、高齢者雇用への注力や、全国の休耕地・放棄地の借り上げ耕作など、農業の多面的な機能を生かした取り組みを推進しています。
http://chibanosan.com
【会社概要】
社 名: 株式会社千葉農産
本社所在地:千葉県富津市篠部1251
代 表: 代表取締役 白石 賢三
事 業 内 容:農産物の生産、加工、販売、花卉・園芸用品の生産、加工、販売、農作業の受託、請負、委託、
農地の保有、管理、開拓、竹林整備、竹製品製造、堆肥散布請負、 農業機械・トラクター等引取
耕 作 地 域:千葉県/富津・君津・木更津・袖ヶ浦・いすみ、秋田県/湯沢市、宮城県/気仙沼市、福島県/相馬市
- 『タイ屋台999』について
『タイ屋台999』は、タイ100%再現を目指した「THE タイ屋台」です。内装はバンコクの屋台をイメージし、カラフルな家具や食器、雑貨など全てタイから持ち込み本物にこだわりました。店内にはタイのお祭りを思わせる賑やかな音楽が鳴り響き、「サワディーカー」「コップンカップ」などが飛び交い、まるでタイに旅行に行っているかのような空間で、ローカルの味を再現したタイの屋台料理とバケツドリンクやタイビールなどが楽しめます。
https://www.thailand999.com/
株式会社カオカオカオ 代表取締役 新井 勇佑
1984年生まれ。東京出身。得意科目は数学。大学では心理学を専攻し、卒業後も数学的思考をベースに心理学の研究に没頭するが、業界での自分の存在意義に限界を感じ、外食業界へ転身。(有)コパアミューズメントでタイ料理の修行を経て、1年間飲食店を周るニート生活をする。その際、タイ屋台というマーケットに可能性を感じ、(株)カオカオカオを設立。外食産業へこれまでのチェーンストア理論にオープンイノベーション経営や様々な独自の理論を加えた経営方針を採用し業界内外から注目を集める。近年は、外食産業が求められるSDGsの取組みに参画する企業を創出する「外食第5世代 未来型会員制サークル 外食5G」に所属し、CSV経営について探求している。
- 会社概要
社 名 :株式会社カオカオカオ
本社所在地:東京都中野区南台2-9-1-1405
設 立:2015年9月9日
事 業 内 容: タイレストランの運営
U R L :https://www.thailand999.com