「罰金を払っても利益がでる」タイの社会システムが犯罪を助長! シミラン島で抜き打ち検査。

タイ国家汚職防止委員会(NACC)南部特別対策チーム「NACCアンダマン」は、タイ南部の観光地として知られるシミラン諸島で入園料徴収の抜き打ち検査を実施した。
事前通告なしでの立ち入りは今回が2回目だった。

調査団は30人以上で構成され、「4番島」と「8番島」の徴収ポイントに分かれて同時に実態を確認した。
前回問題となった実人数と電子チケット(e-ticket)の不一致、いわゆる「幽霊チケット」は今回確認されなかったという。

前回はチケット不正で罰金

2025年の調査では、10隻の観光船でチケット種別や人数の不一致が発覚していた。
タイ人料金で購入しながら実際は外国人観光客を入園させるなどの不正が見つかり、約17万バーツの罰金が科されている。
NACCは当時、人数確認を怠った公務員についても職務怠慢の疑いで調査を進めている。

「罰金前提」の定員超過ビジネス

今回の再調査では、露骨なチケット不正は見られなかったものの、新たな問題が浮上した。
一部の旅行会社が入園定員を意図的に超過させ、罰金を支払うことを前提に観光客を受け入れている疑いがあるという。

例として、定員を超えて68人を乗せたケースでは、1人当たり500バーツと船舶違反の初回罰金5,000バーツを合わせ、約3万9,000バーツの支払いで済む。
一方、1隻あたりの売上は約10万バーツに達するため、「罰金を払っても利益が残る」構図になっている。

NACC側は「罰金が低すぎるため、企業にとっては単なるコストにすぎない」と指摘。
罰金額の引き上げや、1シーズンに3回以上違反した場合の営業許可取り消しなど、より厳格な措置の必要性を強調した。

制度の実効性が課題

今回の立ち入りでは一定の改善が確認されたものの、収入管理システムの隙や罰則の抑止力不足といった構造的課題が改めて浮き彫りになった。

世界的な自然資源であるシミラン諸島の保全と観光収入の適正管理を両立させるため、今後は抜き打ち検査の継続に加え、制度そのものの強化が問われている。

本誌がかねてから何度も指摘している、タイの全ての犯罪で言える「刑罰・罰則の軽さ」が完全に露呈しました。
タイ人も「罰金が低すぎるため、企業にとっては単なるコストにすぎない」と認識しているため、違法なことを違法と全く思わず、罪の意識すらないことが完全に明らかとなりました。
こういったことを指摘しているメディアはかつてはありませんでしたが、もはやこれは周知の事実なのです。
タイ人の順法精神の希薄さ犯罪天国タイランドは、こういった社会システムの上、構築されています。

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