タイ首相「宴会やコンサートの禁止はしていない」酒類の販売も通常通り。「節度」は各自の判断で。

「敬愛する年長者を亡くしたのと同じ気持ちで節度を」

シリキット王太后崩御に関して、一部SNSで誤った情報が拡散されているため、タイ首相が改めて声明を発表しています。

10月25日午後3時15分、政府庁舎でアヌティン首相兼内務大臣は、内閣がエンターテインメント業界や娯楽施設に対し、

「状況に応じてイベントや娯楽活動を自粛・縮小するよう協力を求めた」件について記者団の質問に答えました。

アヌティン首相は、次のように強調しています。

「タイ政府は民間によるパーティーやコンサートの開催を禁止していません。
すでに首相秘書官および政府報道官代理からも正式に説明があり、“度を越えない範囲であれば問題ない” という方針は明確です。」

記者から「結婚式や出家式などは行ってよいのか」と問われると、
「伝統行事はこれまで通り行って構いません。各自の判断に委ねます。アルコール飲料も通常通り提供してかまいません」と答えています。

また、「営業時間に制限はあるのか」という質問には、

「これまで通りで構いません。
観光・スポーツ大臣から報告を受けていますが、事業者の皆さんは大変協力的で、雰囲気を抑えめにし、状況にふさわしい形で運営してくださっています。

イベント開始前に“現在は哀悼の期間である”ことを来場者に知らせている店舗もあります。

皆さんの配慮に心から感謝します。事業者の良識を信じています」と述べた。

さらに「“適切さ”の基準はどこにあるのか」という質問には、

「明確な線を引くつもりはありません。各事業者が自らの判断で節度をもって対応できると信じています」

と説明した。

最後に首相は次のように語った。

「もし自分たちが敬愛する年長者を亡くしたとしたら、
どの程度の振る舞いがふさわしいか分かるはずです。私は、タイの事業者や国民の成熟した判断を信頼しています。」

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