アジトはあなたのすぐ隣に…。バンコクの高層コンドで中国人の不法データ傍受拠点を摘発。

タイ警察サイバー犯罪捜査局は、中国人の借りた部屋からミニPC約50台を押収した事件について発表しました。
これらは不正な電波を発信して通信データを傍受し、コールセンター詐欺グループの犯罪に利用されていた可能性があるといいます。

当局が市民からの通報を受け、バンコク・シーナカリン通り沿いのコンドミニアム23階に、怪しい通信拠点が設置されているとの情報を入手します。
オンライン詐欺に関わる疑いがあるとして、すぐに捜索令状を申請し現場を急襲しました。

室内に住人はおらず、50台以上のミニPCが稼働したまま設置されていました。
各端末はSIMカードを介してモバイル通信に接続されており、すべてオンライン状態でした。
警察は無許可の通信機器使用にあたると判断し、ミニPCや関連機器計137点を押収しました。

捜査の結果、部屋を借りていたのは中国人のZHANG HANING容疑者(36)で、1年以上前に契約後、本人はほとんど姿を見せていなかったといいます。

 

当局は、「押収された機器は、タイの放送通信委員会(NBTC)の許可を受けていない不法通信装置であり、SMSやOTPなどのオンラインデータを傍受したり、特定システムへの侵入、あるいは偽のサーバーやルーターを作成して身元追跡を回避する目的で使用されていた可能性が高い」と説明しています。

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